異世界に来た俺は自分の物語を始める

ハルト

動き出すモンスター

ジャンさんとやらの場所に着いたのはいいがあの、城を多分東に歩いていき森を抜けると、そこには、異世界文字の看板があり大きな村が存在していた。
「ねぇレイあなた今からどうするの?店で働くか冒険をするかレイならどうするの? 」
「希望としては、冒険者だけど 俺じゃあ直ぐにやられるかもな」
「まぁ冒険者なら鍛えれば何とかなるかもジャンさん困ってる人に武器とか職を教える仕事としてるから 」
そうこうしている内に店の前で足を止めるシャリー。
「ここがジャンさんのお店。さぁお店に入りましょ 」
「う、うん 」
お店のドアを開けると中には、剣やナイフ、盾、防具が置かれており本当に武器屋って感じが出ている。
どんどん店の奥に入っていくと人影があった。
その人影をよく見るとマッチョの男性だった。
頭が禿げておりおでこにバッテンになっている傷があり赤いエプロンを着ていて凄い笑顔でこちらに話しかけてくる。
「よぉ、シャリー今日は、どうしたよ 」
「ジャンさん今日は、お客を連れてきたの」
そう言われ横に立っていた俺は軽く首を縦に降り挨拶をした。
「よ、よろしくです 」
「おお、こいつか。んで武器か?職か?それとも両方か?」
質問をされ答えた。
「両方ですかね」
「分かった。まぁ職なら色々とあるけどよまず武器が欲しいなら冒険者だな 」
「は、はい 」
「よし分かった。職は、冒険者だな。なら武器だけどよ金あるか?ねーなら掘り出し物でいいか? 」
金は、あるがこっちの世界じゃあ日本円は、全くもって役に立たない。
「金は、無いですね……掘り出し物ってなんすか? 」
「いらなくなった武器や使えるが訳あって使えなくなった武器とかがあるけどここから1つだけ選んでくれ 」
そう言われ木箱に入っていた武器を見てみると盾や槍や弓や剣や斧やハンマーやナイフなど色々あった。
ゲームをしていた俺だからこそ何か強いものが欲しくなる。
しかし、ある剣に目が奪われてしまった。
持ち手の部分が赤く刃には、文字が書いておりこれに何故か目を奪われてしまう。
俺はその剣を手に取り傷がないかなどと確認した。
「お、その剣にするのか?」
「なんかこの剣に目が奪われてしまったみたいで 」
「ねぇレイそれって……リリアルガーデンって書いてあるんだけど…… 」
何かあるのか苦笑いをしながら手に持っていた剣を嫌がっているように見えた。
「リリアルガーデンって何?」
「マジかリリアルガーデンだと。やめとけ呪われた剣なんて言われているからな。いや……呪われた一族って言われてるな……まぁお前さんが気に入ったってんならいいけどよオススメはしないぜ」
シャリーに話しかけたつもりだが何故かジャンが答えた。この店の主であるジャンは、何故かこの剣をあまりオススメしてこなかった。
呪われた一族と言われるリリアルガーデンのことが気になったが……この剣を気に入ってしまった。
「その呪われた一族が分からんがこれが気に入った」
「そうか。まぁ使うのはお前さんだからいいけどよな。ところで冒険者になるんだったらまずは、名前を教えてくれ登録しないといけないからよ」
それから名前を言ったりジャンから言われたことを全てやった。
「登録完了これでえっと、れ、レイお前も冒険者だな。んでレベルだかよこれは、初めて見た。驚くなよ」
登録したカードをジャンから貰い目を疑った。
レベル0。
スキル無し。
まさに無能。
という最弱ぷり。
初めて見たってことは、俺が1番最弱となる。
「レベル0ってどーなってんだよ! 普通1とかじゃねーのかよ」
「グハハハ。こんなの初めてだ。まぁレベルってのはすぐに上がるもんだから安心しろ。モンスター倒してりゃあいつの間にか上がるもんだ。ちなみにシャリーは、レベル9だ」
ジャンがフォローしてくれるがそれが逆に胸を痛める。ありました迷惑とは、まさにこの事だ。
「レベル9だと」
その数字が凄いのかどうかは、俺には分からないが凄いことなのだろう。
「騎士ってのは、職の中で1番強いから仕方ないけど。暗殺者がそれより強いのか分からないんだよね。暗殺って職がないし裏の職だと思うから」
つまりだ俺は、最弱職でありながらその中でも最弱なのだ。
他の職もあるが俺に他の職をやるほどの強さが無いのだ。
「とりあえずだここからレイの冒険があるから頑張れよ」
「分かりました。くよくよしてても何も始まりませんし頑張りますね」
「レイこれから冒険始まると思から私先に行くね。何か困ったことがあるなら来てね」
シャリーは、そのまま店を出て城に戻って行った。
その後ろ姿は、輝いておりものすごくかっこいい。
「まぁ頑張れよレイ倒したモンスターを運んでくるといいよ金にしてやるから」
「はい。ありがとうございました」
暗くなりそうな気持ちを振り切り店を出た。
外に出ると太陽がやけに眩しくここから俺の冒険が始まる。




ジャンからオススメされた村の奥にある森にモンスターがいると聞き中にどんどん入っていった。



「ハクこの森の奥確かバキラがいたはずよ彼は気づいているのかしら 」
「ですがバキラは、2年前に封印されましたが復活したのでしょうか……まぁ彼なら何とかなるかもしれませんが」




暗い洞窟の中に光る牙。
洞窟の中で吠える。
まさに凶暴なモンスターだ。

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