ビアンカ嬢の波瀾万丈異世界生活っ!!

葵里

前世の記憶

おはようございます。私、ビアンカ・フォン・ルベリオンと申します。先日2歳になりました。

現在私は混乱の極みにあります。なぜなら…
窓硝子に映る女の子の容姿が黒目黒髪ではないのです!!
薄い金の髪が陽に照らされてキラキラと輝き、肌は純白きめ細かい肌に整った眉にすっと通る綺麗な鼻、ポテッとしたピンクの唇。瞳は薄紫色で儚げな印象を受ける美幼女がいるのです!

………
自分の容姿を把握できて少し落ち着きました。私は前世の記憶を持っています。前世は旧華族家であり、平成の時代では母は、世界有数のジュエリーショップを経営し、父は皇室のボディーガードをする家系でした。父も母も旧華族であることを誇りに思っており子供達の教育に熱心でした。
子供達というのは、私には兄が2人に姉と妹が1人ずつ居ります。上兄上は母の会社を継ぎ、下兄上が父の仕事を継ぐ予定ではありましたが、下兄上が父に反発し不良化し、家に帰ってこなくなったことにより私へと回ってきました。
姉上様はおっとり系美人で、イギリスの名家への婚約が既に決まっている状態であり、妹は父、母ともに溺愛されていたのでボディーガードという危険な仕事をさせるわけにはいかないと結局消去法により私しかいなかったのです。
生きるために血の滲むような努力をし、皇室の皇子付きのボディーガードをすることになりましたが、まぁ、運が悪いことに皇子はアブノーマルな性癖を持つ変態でした。人を傷つく姿に興奮する方だったのです。
簡単に言うとボディーガードをして死んだのではなく、皇子の特殊な性癖により、監禁され拷問の末に死にました。
せめて、仕事を行なって死ぬのならまだしも皇子の特殊な性癖により死ぬとは…
今世では、自分の好きな職につき、納得のできる死に方をしたいものです。
………

さてさて、現在の私は2歳の幼女にございます。まだまだ記憶があやふやで今世の母の名前すら知りません。父に至っては見た記憶がございません。常にそばに控えているマーサぐらいしか名前と顔が一致しません。

もうそろそろ朝食の時間なのでマーサが私を起こしにくる時間になります。今日は予定があると言っていた気がします。まだ、2歳児ですから難しいことをする事はないでしょう。

コンコンコン 
「お嬢様、朝食の時間にございます。」

あー、マーサが来ましたね。行くの面倒くさいな〜

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コメント

  • 伊予二名

    てか前世の下のお兄ちゃんは死ぬほど後悔しているんだろうなあ。

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