ニート 異世界で チート になる。
6話 生きるための覚悟
俺が倒すと、トゲボールスライムは黒い煙になって消えていった。
[トゲボールスライムを倒した]とメッセンジャーが現れる。
「怖かった......。」
動物化を〈リリース〉すると俺は地面にへたりこんでしまった。
足に力が入らない。
緊張と死の迫る恐怖が感じたことの無いような疲労を起こす。
汗がどっと流れてくる。
これが異世界で生きるために必要なこと。
それは分かっている、分かっているのに...。覚悟したつもりだったけど生半可な気持ちじゃとても生きていられない。それがはっきり感じてしまうと...俺はもう立てなかった。
しばらく荒い息を整える。
手が振るえている。
恐怖を誤魔化すように手を擦る。腕を押さえる。
身体まで悪寒が広がっていく。それを食い止めるかのように腕を組んで巻き付ける。
それでも、
「....う......。」
震えは止まらない。
はじめは俺はチートになったから平気かと思っていた。けれど違った。
魔力や速さが高い分、俺は死ぬ危険性が高い。
それが、俺がチートになった代償。
一発。それだけでも死んでしまうかもしれない。もしかしたら、かすっただけでもダメージになるかもしれない。となると、ただ生活するだけでも危ないだろう。
どうしてなのかはわからない。だから、受け入れなくてはいけない。
安全に暮らすためにも、レベルを上げなくてはいけない。敵と戦わなくちゃいけない。
本物の覚悟を決めなくちゃいけない。
目を上げるとそこには俺を囲むように集まった沢山の魔物。
大きな牙を剥いて、睨み、俺に角を向け低く身構えている。
そうか、これが俺の最期になるのか。
......いや、そうじゃない。違うだろ?
俺は約束した、天竜と。
そして今決めた、必ず戻ってみせると。
迷惑をかけてきた親や妹に謝ることも。
だから、
「〈チェンジ〉ッ!!!」
立ち上がる。
生きてやる。クリアしてやる。
俺はここで、生き抜いてやる!!
熱い力が体に広がっていく。
迫ってくる魔物の群れを下に、思いっきり地面を蹴飛ばして飛び上がる。
頭に浮かぶひとつのアニマルスキル。それを唱える。
「〈インフェルノ〉!!!」
そして、俺の突きだした両手から眩いばかりの閃光と、全てを焼き尽くす紅の業火が放たれた。
                                        ◆
[グラウンドウルフを倒した]
[グラウンドウルフを倒した]
[レベルが上がった]
[リーフラビットを倒した]
[リーフラビットを倒した]
[リーフラビットを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドボアを倒した] 
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドリザードを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[ミニマウスを倒した]
[ミニマウスを倒した]
[ウィンドグラウンドリザードを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドスネイクを倒した]
[ウサギを倒した]
[スズメを倒した]
[スズメを倒した]
[スズメを倒した]
[スズメを倒した]~
                
うわっ!なにこれ気持ち悪っ!
メッセンジャーがすごい速さで入ってくる。
レベルが上がったみたいだしみてみよ。〈ステータス〉
キタムラ・ハルユキ
Lv8
15歳
種族 人間
動物 朱雀
8!?そんなに上がったの?!
さっきのスキル、撃ってからかなりヤバイとは思ったけどここまでとは......。流石、神獣の力。
朱雀って確か南を守護霊する神獣だったよな。そうだ、他に何の動物があるのか把握しておかないと。
指定すれば任意に〈チェンジ〉出来るだろうし、いきなりオリハルコンスライムになんてなったら死亡確定だしね。
神獣:朱雀Lv2
属性 火・風
アニマルスキル
ファイヤーアロー(火)Lv1  消費魔力(1~10)×5
離れた相手に(1~10)本の火の矢を射つ。
インフェルノ(炎) Lv2   消費魔力(1~10)×100
前方に炎を放つ。(1~10)に加減出来る。
神獣:バステトLv1
属性  闇
アニマルスキル
シャドウクロー(闇・斬)Lv1   消費魔力固定15
影から闇属性の斬撃を放つ。
ハイド(闇)Lv1   消費魔力(1~∞)×10
(1~∞)分間、相手から認識されにくくする。
神獣:天竜Lv2
属性 光
アニマルスキル
閃駆(光)Lv1  消費魔力 (1~10)×20
魔力で(1~10)歩分を 一瞬で移動する。
ライトブレード(光・斬)Lv2   消費魔力(1~10)×10
光の斬撃をつくる又は武器に付与する。(1~10)に加減出来る。      
ヒール(光)Lv1    消費魔力 (1~10)×15
相手の怪我を回復させる。(1~10)に加減出来る。
神獣:オリハルコンスライムLv1
属性 (光・鋼) 
アニマルスキル
体型変化(固有)Lv1   消費魔力0
任意に体の形を変化させる。
話獣:ラタトスクLv1
属性 なし
アニマルスキル
早食い(なし)Lv1  消費魔力固定1
食べ物を早く食べる。
液体生成(水)Lv1   消費魔力(1~10)×10
手に持った自然物の成分で液体を生成する。(1~10)に量を加減出来る。
動物:リーフィー・シー・ドラゴンLv1
属性 水・草
アニマルスキル
ウォーターボール(水)Lv1   消費魔力(1~10)×5
水の玉を放つ。(1~10)に大きさを加減出来る。
アクアカッター(水・斬)Lv1  消費魔力固定10
水の刃を放つ。
動物:ウサギLv1
属性 なし
アニマルスキル
大ジャンプ(なし)Lv1  消費魔力固定3
高くまでジャンプする。
が、俺の力らしい。
使えそうなのから謎なのまで選り取りみどりだ。
属性にある 飛 っていうのはヘルプによると飛行可能ってことらしい。練習しておかないとね。
神獣の力は魔力保有量が多くないと持てない。だからたぶん持っている人はかなり少ないだろうと思う。
人前で使ったら妬まれるの確定だなこりゃ。
人のいない所でレベル上げしとこう。つまり、今ってことだ。
まだ怖い。でも、戦おう。この新しい世界で。
[トゲボールスライムを倒した]とメッセンジャーが現れる。
「怖かった......。」
動物化を〈リリース〉すると俺は地面にへたりこんでしまった。
足に力が入らない。
緊張と死の迫る恐怖が感じたことの無いような疲労を起こす。
汗がどっと流れてくる。
これが異世界で生きるために必要なこと。
それは分かっている、分かっているのに...。覚悟したつもりだったけど生半可な気持ちじゃとても生きていられない。それがはっきり感じてしまうと...俺はもう立てなかった。
しばらく荒い息を整える。
手が振るえている。
恐怖を誤魔化すように手を擦る。腕を押さえる。
身体まで悪寒が広がっていく。それを食い止めるかのように腕を組んで巻き付ける。
それでも、
「....う......。」
震えは止まらない。
はじめは俺はチートになったから平気かと思っていた。けれど違った。
魔力や速さが高い分、俺は死ぬ危険性が高い。
それが、俺がチートになった代償。
一発。それだけでも死んでしまうかもしれない。もしかしたら、かすっただけでもダメージになるかもしれない。となると、ただ生活するだけでも危ないだろう。
どうしてなのかはわからない。だから、受け入れなくてはいけない。
安全に暮らすためにも、レベルを上げなくてはいけない。敵と戦わなくちゃいけない。
本物の覚悟を決めなくちゃいけない。
目を上げるとそこには俺を囲むように集まった沢山の魔物。
大きな牙を剥いて、睨み、俺に角を向け低く身構えている。
そうか、これが俺の最期になるのか。
......いや、そうじゃない。違うだろ?
俺は約束した、天竜と。
そして今決めた、必ず戻ってみせると。
迷惑をかけてきた親や妹に謝ることも。
だから、
「〈チェンジ〉ッ!!!」
立ち上がる。
生きてやる。クリアしてやる。
俺はここで、生き抜いてやる!!
熱い力が体に広がっていく。
迫ってくる魔物の群れを下に、思いっきり地面を蹴飛ばして飛び上がる。
頭に浮かぶひとつのアニマルスキル。それを唱える。
「〈インフェルノ〉!!!」
そして、俺の突きだした両手から眩いばかりの閃光と、全てを焼き尽くす紅の業火が放たれた。
                                        ◆
[グラウンドウルフを倒した]
[グラウンドウルフを倒した]
[レベルが上がった]
[リーフラビットを倒した]
[リーフラビットを倒した]
[リーフラビットを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドボアを倒した] 
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドボアを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[グラウンドリザードを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドリザードを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[フラワーファングを倒した]
[ミニマウスを倒した]
[ミニマウスを倒した]
[ウィンドグラウンドリザードを倒した]
[レベルが上がった]
[グラウンドスネイクを倒した]
[ウサギを倒した]
[スズメを倒した]
[スズメを倒した]
[スズメを倒した]
[スズメを倒した]~
                
うわっ!なにこれ気持ち悪っ!
メッセンジャーがすごい速さで入ってくる。
レベルが上がったみたいだしみてみよ。〈ステータス〉
キタムラ・ハルユキ
Lv8
15歳
種族 人間
動物 朱雀
8!?そんなに上がったの?!
さっきのスキル、撃ってからかなりヤバイとは思ったけどここまでとは......。流石、神獣の力。
朱雀って確か南を守護霊する神獣だったよな。そうだ、他に何の動物があるのか把握しておかないと。
指定すれば任意に〈チェンジ〉出来るだろうし、いきなりオリハルコンスライムになんてなったら死亡確定だしね。
神獣:朱雀Lv2
属性 火・風
アニマルスキル
ファイヤーアロー(火)Lv1  消費魔力(1~10)×5
離れた相手に(1~10)本の火の矢を射つ。
インフェルノ(炎) Lv2   消費魔力(1~10)×100
前方に炎を放つ。(1~10)に加減出来る。
神獣:バステトLv1
属性  闇
アニマルスキル
シャドウクロー(闇・斬)Lv1   消費魔力固定15
影から闇属性の斬撃を放つ。
ハイド(闇)Lv1   消費魔力(1~∞)×10
(1~∞)分間、相手から認識されにくくする。
神獣:天竜Lv2
属性 光
アニマルスキル
閃駆(光)Lv1  消費魔力 (1~10)×20
魔力で(1~10)歩分を 一瞬で移動する。
ライトブレード(光・斬)Lv2   消費魔力(1~10)×10
光の斬撃をつくる又は武器に付与する。(1~10)に加減出来る。      
ヒール(光)Lv1    消費魔力 (1~10)×15
相手の怪我を回復させる。(1~10)に加減出来る。
神獣:オリハルコンスライムLv1
属性 (光・鋼) 
アニマルスキル
体型変化(固有)Lv1   消費魔力0
任意に体の形を変化させる。
話獣:ラタトスクLv1
属性 なし
アニマルスキル
早食い(なし)Lv1  消費魔力固定1
食べ物を早く食べる。
液体生成(水)Lv1   消費魔力(1~10)×10
手に持った自然物の成分で液体を生成する。(1~10)に量を加減出来る。
動物:リーフィー・シー・ドラゴンLv1
属性 水・草
アニマルスキル
ウォーターボール(水)Lv1   消費魔力(1~10)×5
水の玉を放つ。(1~10)に大きさを加減出来る。
アクアカッター(水・斬)Lv1  消費魔力固定10
水の刃を放つ。
動物:ウサギLv1
属性 なし
アニマルスキル
大ジャンプ(なし)Lv1  消費魔力固定3
高くまでジャンプする。
が、俺の力らしい。
使えそうなのから謎なのまで選り取りみどりだ。
属性にある 飛 っていうのはヘルプによると飛行可能ってことらしい。練習しておかないとね。
神獣の力は魔力保有量が多くないと持てない。だからたぶん持っている人はかなり少ないだろうと思う。
人前で使ったら妬まれるの確定だなこりゃ。
人のいない所でレベル上げしとこう。つまり、今ってことだ。
まだ怖い。でも、戦おう。この新しい世界で。
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