エロゲーをレビューしてみた。思い出も含めて。

小夜子

第53話「グリザイアの迷宮」



本作はグリザイアの果実の続編でありファンディスクでもある。
各キャラのアフターストーリーと主人公・風見雄二の壮絶過ぎる過去、サブキャラのHシーンやショートコント集など盛りだくさんの内容となっている。
ただ、前作をクリアして話を把握しておかないと全くわからないので、まずは前作をクリアしてから遊ぶべき作品だ。まあ、ファンディスクだし……。そのせいか、中古でも果実より安かった。というか、果実は未だに値段が高く5千円を超えるんだが。




ちなみにアフターストーリーは各キャラ2時間程度。風見雄二の過去編・カプリスの繭は7時間程度。ショートコントは一部キャラをクリアしないと出ないものがある。今作はパーセンテージを確認できるようになったので、クリアorセーブする目安になったのは嬉しいところだ。





※以下、ネタバレも多少あるのでまだやった事ない人は注意。





カプリスの繭



風見雄二の壮絶な過去が描かれています。両親や姉と暮らした日々、オスロの元での日々、師匠に拾われてからの日々……本当に壮絶過ぎてどう表現していいのか言葉が見つからない。ジワリジワリとシリアスシーンに移っていき、プレイヤーは言葉を失う。しかし、転落人生の中、出会った師匠・日下部麻子。彼女の名言が多く実に心に染みる。存在感が強い人なので誰の心にも残るキャラクターではないかと思う。そして、JBと麻子のやり取りがとても楽しかったのが印象深い。アニメでは尺の都合で全てを描けなかったのが不満点だったが、ゲーム版では思いっきり濃厚に描いてますので、麻子ファンにもJBファンにも楽しめる所だろう。このやり取りはぜひ見てほしい。そして、次作へ続くのだが……?






天音ルート


うーん、前作EDを見た個人としては本当に補完的な話。話のオチとしては読めていた。親父さんと殴り合うシーンはなんか親友同士が河原で殴り合うみたいな感じでよかった。主人公強いしボコボコにできるんじゃね?という意見もあるが、雄二くんが気を遣ったのだろう。そういう描写だったし。相手はお義父さんになるわけだから、殺すわけにいかんし。天音のHシーンはややアブノーマルだが、それでもよかった。しかし、住所もないのに出した手紙が返ってこない?届けミス?何度も続かねーよとツッコみたい。そして、あの人の影が……。




由美子ルート


初っ端からデレデレな由美子ちゃんルート(笑)そんな彼女を弄るみんなが面白い。
前回の由美子ルート後半で由美子と天音は互いを名前で呼ぶようになっていたが、その理由であるエピソードも描かれ、個人的には非常に嬉しかった。思っていた以上に面白く、最後の最後で感動を台無しにして笑い(失笑)に変えるオチも最高に笑えてよかった。




マキナルート


主人公の後を継いだマキナ。コロコロ表情が変わったり、セリフが面白かったり、なかなか飽きさせないルートで笑いまくりだった。復讐もうまくやったので彼女の母親に嫌悪感を抱いている人には嬉しかったに違いない。そして、天音姉ぇのご飯を食べるシーンでのは話は本当にこっちまでもらい泣きした。「ブスと言えば、由美ちゃんご飯食べに来てくれるかな?」というセリフに大爆笑。ミリタリーネタも多かった。





幸ルート


案外普通なルートだろうと思ったら、予想の斜め上だった。だが、このシナリオこそ風見雄二に鍛えられた幸の活躍が楽しめる場面でもあるのだ。そして、前作よりも濃く二人が互いを思い合う感情についてが描かれたのが良かった。みんなが本当に祝福しようと幸の手助けをしている場面は素晴らしいの一言。嫉妬するのではなく、助け合う。そこが天音たち、彼女らの良い部分だと再確認。




ショートコント集


本編では使われず、ボツになった物。
荒唐無稽な作品が多く、爆笑必至。




デイブ教授のHチャンネル



サブキャラとのHシーンを楽しめるだけのモード。
即やりて~という人向け。サブキャラとのHシーンを楽しみたい人もいい。
相手はマキナの母、キアナ、JB、千鶴、天音☓一姫など。
というか、このソフト買った目的は天音☓一姫とのシーンを見たいがためだ(断言)
前作のエンジェリックハウルでも二人の仲良さに百合を感じていたので。
ただ、もう少し濃厚でも良かったんだがな……ところで貝合せって本当に気持ちいいのか?男にとって永遠の謎である。




ところでさ、今回ドラクエネタ多くね?と思ったのは俺だけではないだろう。
どの部分なのかは明言しないので、ぜひ探してみてほしい。

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