エロゲーをレビューしてみた。思い出も含めて。

小夜子

第11話「ジンコウガクエン2」

キャッチコピー(自作)「良くも悪くも進化版」




いつも晴れ渡る世界には、雨もなければ進級や卒業もない。
教科書なんか蹴っ飛ばして、ただひたすら、女の子と逢瀬を楽しもう!
シナリオもEDもないが、きゃらめいくで好みの子を作成して自分のクラスに登録しよう!さあ、好きな女の子達と毎日をエンジョイだ。これこそ、まさに究極の抜きゲーである(笑)




この作品は前作「ジンコウガクエン」の続編。
ディスクを入れると本編ときゃらめいくがインストールできる。どちらもインストールしておこう。まず、きゃらめいくを起動させ、好きなキャラを制作・設定(性格、髪型、好み、声など)して学園のクラスに登録します。男女はもちろん、女の子同士もエロ可能な学園へ入学できます。野郎同士はカットされるので一安心。今作でさっさと行為に及びたい方はきゃらめいくで女の子の性格・人格の所でチョロイ・スケベ、貞操を低いに設定しておくと良し。他にも選べる項目が増え、理想の彼女を細部まで設定することができる。中には昔好きだったあの子そっくりのキャラを作るべく、卒業アルバムを見ながら作るという強者もいるようだ。別売りのアペントディスクを買えばキャラや様々なパーツが追加できるぞ。




後日アペンドディスクを買ってみたが、慈・軽・策・温の性格のキャラの追加、前・横・後・付毛の22種類の髪型の追加・女性衣装のブレザー・ベストを追加したもの。おまけソフトだが、値段が高いので評価が別れる所だ。たったそれだけで6800円(税抜き)は高いという声がネット上では多い。ただ、ジンコウガクエンをより深く遊ぶには必要不可欠なソフトなので、お金に余裕があれば買っておいて損はない。





前作のジンコウガクエンと比べると変更点があるが、それが良くも悪くもなっているので賛否両論。まず、大きな変更点として声優さんが一新されてしまったこと。前作でお気に入りだった声優さんがいた人も多くいただろうに…。だが、今作も実力派ぞろいなので楽しめないことはないぞ。(個人的には片倉ひなさんが大好き)




前作では学園と家の往復で、学園内の施設以外は自宅しか行けなかった。今作はそこが改善され、駅前入口から始まる。多分、電車通学なのだと推測。そこにはカラオケや食べ物屋さん・ラブホなどの施設がある。授業をサボって女の子と遊ぶもよし、放課後に好きな女の子と遊びに行くもよし。グループみんなで向かう事も可能である。ただし、一人では行けない。




アイコンが微妙に変化し、慣れるにはちょっと時間がかかる。だが慣れれば前作よりも使いやすい。会話のバリエーションも増え、反応の変化も楽しめる。何度も同じ選択をすると「しつこい」と言われたりするなど、新しい部分も追加された。




前作同様、人目の多い場所で性行為に及ぶと外野が来てしまい、強制終了と邪魔されしまう。さぞかし腹が立った人も多いだろうが、今作はその批判を受けてか?絶対に誰もこない二人っきりの場所が追加された。




二人っきりになった状態なら、体育館の体育倉庫or駅前近くのラブホテルに行けるぞ。相手の感情度が低い場合は却下されてしまう事もあるので注意。(ラブホはアイコンが合わせにくいので注意。なるべく紫色の看板を目印にマウスカーソルを合わせること。特に朝~昼は看板が見難く、合わせづらいのが難点)また、図書室や保健室は二人きりになりやすいが、外野がたまに来ることもあるので注意。女子ばかりの学園なら男子トイレに滅多に入ってこないので、そこで行為をしてもいいかも。




体位の項目が前作より大幅に増え、前戯も追加された。ノーマルからアブノーマルな物など数多く増えているのは嬉しいところ。最初は選べるものが少ないが、Hの回数を増やしていくと増えていくので、お気に入りのものを探すのも面白いだろう。身体の相性がいいと増えていくスピードも速いようだ(悪いとその逆)どんなものがあるかはここでは詳しく書けないので、ぜひプレイして体験して欲しい。CGも前作より美しくなり、またリアルさがとても増したのは素直にスゴイと言える。また、相手が好きな体位もあるのでそれを選ぶとセリフが変わってより臨場感が高くなる。ちなみに何度もしていると当たり前だが、妊娠してしまう可能性がある。妊娠してしまうと彼女から会話され、妊娠ENDとして強制的にゲーム終了。タイトル画面に戻されてしまう。




アップデートファイルが公式HPにあり、それをダウンロードして反映させてからゲーム内のコンフィグ設定で安全日・危険日の設定ができるので、嫌な方はそちらを使うのもいいだろう。しかし、全生徒を危険日にさせたり、こちら側に外野が入らないようにしたり、暴力行為禁止、全員が盛ったりする環境を整えることもできたりする。まさに淫乱学園の名を欲しいままにすることも可能なのだ。また、マウスカーソルが画面外に出ることも可能になる他、様々な修正が施されているので、アップデートファイルは必ずダウンロードして反映させよう。




ちなみに2では曜日の概念が追加され、平日にデートの約束をし、日曜日にデートすることもできる。その月~土までの間に危険日設定にして10回中出しをすると妊娠するらしい。





今作では服装にも注目。部活や授業でジャージ、水着と着替えた状態になっている時もある。面白いのは誰ひとりとして着替えず、その格好のまま、放課後町に繰り出したり、学校内をウロウロしている所だ。お前ら痴女かよと一人ツッコミ(笑)それ以外にも教師の追加、行ける場所の増加、登録した生徒に部活の割り振りなど多くの変更がされている。ちなみに相手が体操着などの姿状態で「一緒に帰ろう」を選んでも仲が良くても帰ることができない。女子更衣室前で出待ちをして女の子が着替えるのを待つ必要がある。だが、遊びに行こうなら女の子が体操着状態などでも可能だ。どういう基準?ちなみに男子プレイヤーを操作している時に女子トイレや女子更衣室に入ると好感度が下がるので気を付けよう。




前作の方がよかった部分もあれば、今作の方が良かった部分もあり、何もかもが良くなった訳ではないものの、学園・抜きゲー・箱庭プレイが好きな人は遊んで損はないだろう。ストーリーやエンディングはないが、その部分は妄想で埋めることもできるので、妄想が得意な人にもオススメだ。




両作楽しんだ筆者としては素直に面白かった!何度もやり込んだと感想を述べておこう。ぜひ、両方の作品で遊んで君だけの世界を形作って欲しい。
なお、人間関係や詳細なデーターがわかるお地蔵様は格技場の裏にあるので、そちらも参考にしながらゲームを進めよう。




ちなみに……ネット上では大勢のユーザーが自ら設定を考えてジンコウガクエン2をプレイしており、様々なブログやサイトで書かれている。自分の制作に飽きたら、こちらを楽しむのもオツだ。ハイクオリティな状態で遊ぶ為にも、PCはなるべくいい物を用意することを強くオススメする。






小夜子の場合のプレイ日記~小説風~


(※あくまでプレイ日記を小説っぽくしただけで全国の牛島さん達は関係ありません。全てフィクションです。読み飛ばし可)




主人公の牛島 うしじまくんは(痩せ型の少年系 CV真珠樹)色々な女の子に話しかけ、反応が良かった1人の新保 にいほさんに告白し、付き合い出した。ツンデレな彼女だが、身体の相性はよく、体育館やホテル、自宅で愛を確かめあい、深い関係になっていく。2人はクラスからも公認されるほどの相思相愛だった。




だが、彼はとても女たらしであった。元々クラスは牛島以外、女子だけで構成されている。彼女達の多くはプレイボーイな牛島を毛嫌いしている。教師もおらず、性欲を持て余したクラスはエロい雰囲気になることもしばしばあるが、それでも彼女達は同性愛に傾倒し、牛島はゴミのような存在とされてしまう。だが、唯一の男子である牛島を好む女の子も何人かいた。牛島は口も行動力もよく、その子達を虜にする。新保さんがいるにも関わらず、1週間もしないうちに6人の女子と男女の関係をもってしまい、1人はセフレを希望した。




しばらくは黙っていた新保さんだが、怒りはせず、言いたいけど、何も言えずにいた。話しかけてきても「なんでもない…」と去っていく。だって好きだから。その気持ちがある以上、やはり別れて、浮気しないでとは言えないのだ。他人との浮気現場は何度も目撃しているがそれでも言えないでいる。




クラスの女子の何人かは新保さんの友達で、優しい彼女の代わりに牛島を平手打ちしたり、喧嘩をふっかけてボコボコにした。だが、牛島は諦めずに他の女の子と交流をしつつも、新保さんにも声をかけまくり、アプローチを繰り返す。しかし、牛島がどんなに話しても、とうとう新保さんは応じなくなった。同じ空気を吸うのも嫌という感じで、返ってくる言葉は全て牛島への拒絶と否定だった。まさに二兎を追う者は一兎をも得ずである。




牛島は謝りはせず、ただ別れようとだけ言い、2人はそこで関係を幕引きした。新保さんは怒りでいっぱいだった。ただ、過去を水に流すのはまだ先の話になるだろう。牛島はこうなることを既に見通していたので、セフレに告白したが、割り切った関係を望まれ、恋人にはなれなかった。




そんな中、プールの授業中にエロい雰囲気になり、Hに興味津々だった増田さんという女の子と仲良くなる。背が小さく、ビッチでもある彼女は牛島の好みのタイプで2人はすぐに男女の関係になり、付き合うようになった。




2人は終始いちゃいちゃし、いつも一緒だ。放課後、増田さんと牛島は手を繋ぎ、何か談笑しながら帰っていく様子。かつてその隣にいたのは自分なのに……。新保さんはじっと見つめ、その影が太陽に消えていくと、1人シャワールームで泣いていた……。




月日は流れ、牛島は増田さんをメインの嫁としつつも女の子達に手を出していく。この男はまだ懲りていない。喉元過ぎれば熱さを忘れる。まず、オタク少女の坂本夕紀と交友関係を持ち、肉体関係へと進める。二人はそれなりに仲がよかったが、身体の相性が悪く、どうもしっくりこず、うーんと首を撚ることに。




悩んでいた牛島はある日、クラス全員が体育館で性的な出来事をしている所に遭遇する。このクラスでは「みんなーHしようー」と言い出す子が何人かいて、ハメを外す子もいるのだ。その場面を見て興味津々だったのが、クラスでも一番小さく、金髪の女の子・加賀さんだ。やがて、牛島と関係を持つようになるが、どちらかというと加賀さんはHに興味があり、牛島との関係を恋だとは思っていないようだ。なので、セフレとして確定することになる。




以前、一度関係を持った金野亜維とは挨拶するほどではあるが、仲は悪くなかった。といっても、たまに「クラスの〇〇さんが危ない奴と付き合っている」などと悪い噂を流すことはあった。彼女も彼女で、クラスの色々な女たちを食べているともっぱらの噂だ。身体の相性が微妙なこともあり、友だちでもないが、彼氏でもない、でも話はする女友達という微妙な存在になる。




そして、以前牛島が告白したものの断られたセフレの村上春奈が突如告白してきた。牛島はすぐにOKを出し、増田、村上と二股に走るようになる。だが、牛島はこれで終わらない。彼の性欲は留まる事を知らない。




その間にも高橋奈穂美という少女と関係を持つが、セフレ止まり。彼女にはメインの嫁がいるのでこれは仕方ない。最近、赴任してきた担任の岡田先生とも禁断の関係になるが、彼女はただビッチなだけで身体の相性は悪かった。いつの間にか疎遠になってしまい、おまけに彼女はどこかへ転勤してしまう。そんな中、転校してきた水泳部期待のホープ・幻影さんと仲良くなり、牛島の積極的なアプローチと元々男好きな幻影さんは気が合った。身体の相性もよく、二人は恋人になるのに時間はかからなかった。だが、初デートに失敗し、その後は牛島の女好きに嫌気がさし、やんわりと拒絶されるようになる。牛島が別れを切り出すと、何事もなかったかのように別れた。1週間と絶たないスピードな別れであった。付き合うのも別れるのも早い彼女であった。




そして、歯車は崩れていく。元セフレでもあり、今では恋人でもある村上春奈が別れ話を切り出してきた。やはり浮気ばかりの牛島を彼氏として付き合うにはキツイ模様だ。いくら身体の相性が良くても、村上は真面目なので、どうしても考えてしまうのだろう。二人は別れた。牛島はこの時ばかりは泣き出してしまった……。




そんな中、新たに転校してきた加賀という少女。彼女は暗く、心に闇を持ち、授業中以外は机で突っ伏して寝ていた。クラスメイトが何人か話しかけるが、話が合わず、彼女は孤独だった。どこのクラスにもそういう人間はいるものだ。だが、牛島は彼女が気になり、授業後に声をかけた。プールの授業でみんなが性行為に及ぶ場面に出くわし、驚きつつも「いいなぁ・・・」と呟くのを牛島は聞き逃さなかった。即座に行為に誘い、加賀さんの処女を奪うことに成功。




それからというもの、加賀さんは牛島にベタ惚れし、半ばストーカーのように付きまとう。増田さんとHしようものなら力づくで止めるという暴挙に出るほどに。だが、増田さんとのマンネリ感もあった牛島は徐々に加賀さんに移っていく。というのも、彼女とは身体の相性がよく、またよく尽くすタイプなのだ。そこが気に入った。残念なことに増田さんにはそういう献身的なものはなかった。




ただ、増田さんは牛島が浮気をしていることをとっくの昔に知っている。というか、クラスメイト全員が知っている。そんな彼に暴言を浴びせる者もいれば、喧嘩を売る者、「生まれ変わってやり直したほうがみんなの為だ」と諭す子もいたが、牛島は止まらない。己の性欲の限界まで女の子を求める。




加賀さんは献身的に尽くすが、もし、それが裏切られれば彼女の怒りは恐らく誰よりも深く、黒いに違いないだろう。白は一瞬で黒になる。




そして、加賀さんは遂に行動を起こすー―――。








いつものように牛島が増田さんと屋上で昼食を終え、教室に戻る途中、加賀さんは増田さんを呼び止めた。増田さんと二人で話がしたいといい、牛島は教室へと戻ることに。心配しつつも教室に戻ることに。
すると、数分後に絹を裂くような悲鳴が…。




なんと、加賀さんが増田さんを包丁で刺したのだ。
すぐに救急車が来たが、時、既に遅し。
彼女は搬送された病院で死亡が確認された。
駆けつけた警察により、加賀さんは逮捕された。
教室には増田さんの机に花が飾られることになった…。




教室の雰囲気はそれから暗く、重くなる。
沈んだ気持ちの者が増えていった。
どこか無理をして、辛い気持ちを和らげようとしているようだ。
憎悪の瞳が牛島に向けられ、彼の評判はどんどん下がっていく。
ただ、牛島自身はそれでも女の子を追いかけることに決めた。
増田さんや加賀さんがいない今、フリーだった牛島は金野亜維と無理やり恋仲になり、関係を深める……。かと思いきや、やはり身体の相性がイマイチでふたりの関係性はセフレ以上は発展しなかった。




果たして、彼が向かう先にあるものは何なのか。
性欲の果てに何があるのだろうか…。


<END>




良い点
前作よりよくなったCGモデル・キャラデザイン
行ける場所の追加(学校内施設・屋外施設など)
行為の大量追加。
会話のバリエーションが増え、反応も増えたこと。細かい部分の修正。




悪い点
声優さんの一新(良くも悪くもある)
以前と同じく、途中セーブ不可。
前作同様、機動には必ずディスクがいるところ。





ブランド  ILLUSION SOFT(Dreams)
発売日   2014-06-13
商品群  通常版 /PKG版/9504円
通常版 /DL版/6912円
中古だと5000~6000円程度です。
18禁等  18禁/抜きゲー/どちらともいえない
対応OS  Vista , 7(32bit) , 7(64bit) , 8




データはErogameScape -エロゲー批評空間-より抜粋。





おまけ 筆者が制作した学園記録



レズ女学園     男子0人 女子23人 プレイ時間 2時間22分14秒


二人だけの学園   男子1人 女子5人  プレイ時間 1時間14分49秒


Kinoko学園2年5組  男子3人 女子18人 プレイ時間 40時間25分37秒




※二人だけ学園は最初男子と女子一人だったが、あとから女性キャラ増やしたので5人に。レズ女学園は最近設立。kinoko学園がメインでやっている方です。




そういえば、このソフトのメーカー・イリュージョンはVRの方でエロゲーを制作するらしい。そちらも楽しみだ!




          

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