エロゲーをレビューしてみた。思い出も含めて。

小夜子

第1話「雪のとける頃に」

このゲームのキャッチコピー(筆者の自作)
「浮気をするか、奥さんへの愛を貫くか!泥沼の火曜2時間サスペンス劇場」





~思い出~


初めてパソコンに手を出したのは中学生の時だった。
当時、筆者はサッカー部に所属していたが、元々友達に誘われて入っただけでやる気はなく、ほどなくして幽霊部員になり、先輩に会っても適当に言い訳して部活に参加することなく、毎日そのまま帰宅していた。




中学二年のある日、別の友達にある部活に誘われた。その部活ではパソコンを使う「技術工作部」という所で、小学校時代からの仲の良い友達も多かったので参加することにした。そこでインターネットを初めて体験したり、HTMLでホームページを作るという作業などをしていた。




「技術工作」なので、たまに工作もしたけど、ほとんどテキトーに流した。小夜子は技術とか、何かを制作する物造りという作業が苦手で嫌いで、大人になった今も嫌いだったりする。プラモの武者ガンダム7人の大将軍シリーズならよく作ったんだけどなぁ。




まあ、そんな訳でパソコンには多少の知識があり、興味もあった。そんな筆者がエロゲに手を出したのは高校生になってからだ。当時、ある本屋でスタジオ・エゴというエロゲ会社の「雪のとける頃に」という作品の体験版CD付きの本が1600円ぐらいで売っていた。この時、エロゲ知識はまったくなかったが、絵が非常に綺麗で感銘を受けたこともあり、即、購入することにした。




ただ、中身を見るとそっち系シーンも多く、そういうゲームなのかという事もわかり、高校生の小夜子が買っても大丈夫なのか?とドキドキしながらレジに持っていったが、特に何も言われなかった。そのままレジで普通にお金を払い、帰宅した。顔がそれなりに老けているので、学生とは思われなかったのかもしれない。嫌な話だが、名古屋のお婆ちゃんの家に帰省した時、駅から距離があるのでタクシーに乗っていたのだが、運転手に「今日はお仕事で? 」と素で聞かれたことも。あの高校生なんですけど…とは突っ込まずに「そうなんですよー」と話を合わせた(苦笑)




実はこの当時、筆者はまだパソコンを所有していなかった。そこで高校で仲良くなった友達の家でプレイすることにした。エロシーンに笑いながらも、二人でなかなか楽しめたのはいい思い出だ。




さて、このゲームの感想を述べていこうと思う。




このゲーム、北海道の病院が舞台となっており、「IZUMO」などのファンタジー物が得意なスタジオエゴでは珍しい作品である。白い巨塔のような病院モノ・二時間サスペンスな感じのシナリオで、テキスト読み進みのゲーム。病院なので、生や死、人間の闇や心の裏など欝要素が満載だ(笑)




また、この手のゲームでは珍しく、主人公に奥さんが居る。なので、エンディングは奥さんになるか、浮気ルートということになってしまう。キャラによっては欝要素が非常に強い。おまけに声優さんの演技も良いので落ち込むこと間違いなしだろう(笑)




クリアした後、どうしてこんなに人間は汚いのだろうか落ち込み、パソコンの前で呆然としていた記憶がある。欝が好きな方や耐性がある人はいいが、そうでない人にはちょっと辛いかも知れない。大体、OPから切ない系だとわかるし。




なんでこれをパソコン初心者の時にやってしまったんだろうな(笑)




今だとソフマップやAmazonなどでかなりの激安で手に入るので、興味がある人は
調べてみて欲しい。



余談だが、カーソル音がFFとクリソツだと感じたのは俺だけ?




ブランド  Studio e.go!
発売日  2002-04-19
商品群 通常版 /PKG版/9504円
中古だと480円前後程度。



原画 山本和枝
シナリオ 寺岡健治 , 黒島一絵
音楽 ぴょんも
声優 岡田未央(植田 さとみ)
木村あやか(御影あゆみ) , 楠鈴音(石岡ゆいな) , 桜川みどり(星野みずき) , 早倉吏香(雫ともえ) , 姫城舞子(管よしみ)


          

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