世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた双子

未完ちゃん

第5話 再会

「凛ー?凛ーー??」

僕は今、色々あって、豊穣神社にいた。
ここは、神社だし、夜だからあまり大声で名前を呼ぶわけにはいかないのも考慮して、小さめの声で、妹の凛を探していた。
少し歩いてると、おみくじを引くところがあり、近くに、おみくじ結び所があった。
試しに、おみくじを引いてみた。
そんな悠長なことをしてる暇はない。ということは分かっていたが、何故か、このおみくじを今引かなければ後悔すると、本能が言っている、そんな気がした。
おみくじを開いてみると、
ーーーーーーーーーーーーー
大吉
願望 望事叶う
待ち人 来る
失せ物 少ない
旅行  近くが吉
商売 見込確かならば吉
学問 吉
相場 手放すは凶
ーーーーーーーーーーーーー
株、、、そもそもしてないからなぁ、、、
まあ、頭の片隅で、覚えとくか。
あとは、まあ、、、そんなものか。
、、、そろそろ行くか。
それから、五分くらい歩いていると、

「ひっくひっくうっうう、、、」

という、泣き声が聞こえてきた。
もしや、凛がいるのではと思い、急いで泣き声のする方に行ってみると、そこには、社の前で予想通り、体操座りして、顔をうずめながら泣いている凛の姿があった。

「凛」

「お兄ちゃん?」

「ああ、帰ろう、凛」

「っ、、、うんっ!」






数時間前、神楽が終わって、お兄ちゃんに声をかけようとしたら、お兄ちゃんがいなくなっていた。

「お兄ちゃんっ??」

焦って周りを見回すけれど、兄らしき姿は見つからない。
どこいっちゃったんだろう、、!
とりあえず両親に合流しようと思ったが、
生憎、待ち合わせ場所がどこなのかを聞いていたのは兄だ。
よって、私は待ち合わせ場所がどこなのか知らない。
とりあえず近くを探してみようと、その場を後にした。
兄を探している途中、何だか美味しそうな匂いがして、ふらふらとその匂いのする方に行ってみると、
美味しそうな焼きとうもろこしを売っている屋台があった。
だが、今は兄を探しているし、何より店員の顔が怖かったので、焼きとうもろこしを買わずに、いそいで屋台の前を通り過ぎた。
隣の屋台では、チョコバナナが売ってあった
だけど、その屋台の店員の顔も怖かったのでその屋台の前でも、急いで走り抜けた。
屋台の店員たちの顔は人ではなかった。
首から下は人と同じだったけど、顔は、言ってしまえば獣の顔だった。それも細かくいうなら、狼や、熊などの顔はだった。
いつもだったら、単なるお面だと思うだろうが、あの顔は、お面にしては出来が良すぎる気がした。
毛もあったし、何より目がなんというか、人の目ではなかった。
嫌な予感がした。
まるで、神楽が終わると同時に、獣の住む世界にでも飛ばされた、そんな気がした。
そう思った途端、怖くなって、がむしゃらに走った。
どこに行くまでもなく、ただただ走った。
ドンッ!
当然、誰かに思いっきりぶつかって、地面にしりもちをついてしまった
「ああ、すまない、大丈夫かい?」
そう言って、その誰かは、私に手を差し伸べた
そして、その誰かの声に、私は度肝を抜かれそうになった。
その声は、あまりに、懐かしすぎる、
あの人の声だった。

「、、、はい、大丈夫です」

差し伸べられた手に手をのせ、引っ張ってもらい、なんとか立ち上がる。

「君は、、、」

向こうも気づいたみたいだった。私が誰なのかを。
私も誰なのかは気づいたが、顔を見たくはなかった。
だって、この人の顔が獣の顔だったら、どうしたらいいのだろう、、、

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