世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた双子

未完ちゃん

第2話 神楽

さてさて、そんな母とした会話の記憶が徐々に薄れた頃、妹が祭りに行きたいと言い出した。
それが、近くで行われる祭りなら良かったのだが、
生憎今、テレビで大人気の、神楽豊穣祭りという祭りに行きたいと言い出したのだ。
いつもなら、両親も僕もそんなとこまで行くには、遠すぎるし、近くである祭りでもいいじゃないか。と諭すところだが、今日だけは違った。
今日は、僕と凛の誕生日だった。
せっかくの誕生日だからということで、両親と僕、そして妹の4人で、神炎町という、神楽豊穣祭りの行われている町に行った。
シャランシャラン

「うわぁぁぁ、見て!お兄ちゃん!綺麗、、、」

「ああ、綺麗だな」

凛の呟きに相槌を打つ。
本当は、わざわざ言うほうど、綺麗だなんて、思ってもいないのに。
確かに、外見は綺麗に着飾って踊っているが、
心の内では何を思って踊っているのか、特にあの、一際目立つ顔立ちは愛らしい踊り子は。などと、ひねくれたことを思っていた。
だが、わざわざそんなことを口に出し、凛を不快にさせるよりは、黙っていた方がいいし、そんなことよりも、今はただ凛をここに連れてこれてよかったと思った。




シャランシャラン

「うわぁぁぁ、見て!お兄ちゃん!綺麗、、、」

「ああ、綺麗だな」

私、松山 凛は、今日、わがままを言って神炎町である、神楽なんとか祭りに連れてきてもらって、
今は双子のお兄ちゃんと一緒に神楽という踊りを見ていた。
神楽の踊り子さんは、みんな、長く、艶のある黒い髪を三つ編みにして、フワフワした衣装を着ていて、手にはたくさんの鈴がついた棒を持っていた
神楽を踊っている子達は、みんな、14か、15ぐらいの年の子がほとんどに見えた。
しかし、よくよく目を凝らして見てみると、30後半くらいの金色の衣をまとった女性と、
同じく30後半くらいの金色の衣をまとった男性が奥で穏やかな顔で踊っているのがみえた。
そして、いよいよ神楽がクライマックスになったと思うと同時に、先程までいた、綺麗な踊り子さん達が、退場し、代わりに14、15くらいの男の踊り子さんが入場した。
そして、それに目を取られているうちに、奥にいた2人の格好は、金色の美しく輝く衣から、どすぐろい血のような衣に変わっていた。
そして、神楽は、今までの穏やかで明るい踊りが嘘のように、対象的な、不吉で、暗い踊りになり、最後は、男の踊り子が倒れた振り付けをしたところで神楽が終わった。
そして、気がつくと、隣にいた兄が居なくなっていた

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