姉妹と幼馴染みから始まる俺の恋愛非日常

ranran(´・ω・`)

●第1話 出会い

「・・・ざいます。只今ただいま、午前7時を少し回ったところで・・・」
プツン
「・・・いただきます」
眠気もとれない早朝の時刻を教えてくれたテレビを消し、
俺「柊 海翔ひいらぎかいと」は、朝食のパンを口にする。
先週、都内(といっても、かなり田舎の方だが)の桜田高校で入学式を迎えた俺は、
一人暮らしをしていた。しかも、一人暮らしをするには広すぎる家を与えてもらっている。
俺の父さんが、どっかの国際会社の社長なため、無駄にお金持ちなのだ。
なので、家賃とかのお金には困っていないが、他のことは気がかりである。
困っている、というより心配しているのは両親のことだ。
先月、父親しか見たことがなかった俺に『母親』という存在が出来た。
しかし、結婚してすぐに、仕事の都合でハワイに行ってしまった。
見た感じ、とても仲が良さそうだったので、その点は心配していないのだが・・・。
実は、新しい母さんには5人の娘がいるらしく、俺にとってはつまり、
『兄弟』となるのだ。新しい家族が増えたのはいいのだが・・・
「ったく、何で1人も男がいないんだよ・・・」
悲しいことに、俺は全く女慣れしていないので、正直緊張しかない。
「まあ、いいや。今日は休日だし、ゆっくりして過ごそう」
久しぶりにゲームでもするかな。そう思っていた時・・・。
ピンポーン
「!?」
だ、誰だ・・・?俺の家を訪ねてくるやつなんてそんないないぞ?
クラスでも人気がある訳じゃないし・・・。まあ、出ないのも失礼だ。
そう思って俺は、玄関へと向かう。
「はーい、どちら様で・・・」
「こんにちは!海翔くん!」
「・・・へ?」
ええと、女の子が1,2,3,4・・・5人?
「あのー、俺に何の用で?」
「え?もしかして海翔くん・・・私たちのこと分からない?」
「え・・・」
ダメだ、全く覚えていない・・・。そもそも『初めまして』じゃないのか?
「悪い、覚えてないや・・・」
「あー、そっか。そりゃそうだよね」
「え?」
意外な反応。
「えっと、海翔くんのお父さんと、私たちのお母さんが結婚したの」
「知ってるぞ?」
もしかして、その話をしてくるってことは?
「まさか・・・」
「そう!そのまさか!今日からよろしくね!海翔くん!」
「なぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
まさかの姉妹、突然の訪問。しかも皆美人。
・・・俺の生活、どうなっちゃうの?《つづく》


※この作品に出てくる地名・人名などはフィクションでこれからもフィクションです。

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