ギャグ特化異世界ライフwith妖精

さわんちゅ

2 いざ転生

 転生といったらやっぱりあれだよね。主人公最強チーレム無双だよね。でも、だいたいそれは人の命を助けたとか、報われない悲しい人生を送って来たからとかいう設定も付属してくると思う。
 しかし私はどうだろう。
 これまで友達はいなかったけど別段苦労はしてないし、まぁ交通事故で死んだのはちょっと多少報われないと思わないこともないけど転生する程の事態でもないだろう。
 しかしながら、私は今転生しようとしている。なぜに?
 でも、転生ついでになんかもらえるなら可愛い女の子がいいです。
 ていうか、異世界転生する男は羨ましい!
 なんでお前ら美少女ハーレム築いてんの!?
 そしてなんでお前らはあんなに熱烈な好意に鈍感なの!?どうせ都合よくキープしてるだけなんでしょう?
 私があの美少女の取り巻きの一人なら速攻で諦めるね!もし私じゃ無くても普通そうするよね?だって四六時中美少女に囲まれてるんだもん。そりゃ諦めもつきますよ!
 だが、一途な女の子は大好物です。
 やはり、女の子達にはそれぞれ個性というか属性があるので何人いても最高だね!
 あ、私は現役JKですけど決して女の子が大好きではありませんからね!
 私が好きなのはあくまで「かわいいもの」ですから!履き違えないでくださいね!


 そんなこんなで案内された部屋には、ヘルメットに色々なコードがつながったものとパソコンとスクリーンがありました。
 スクリーンには、まるでオンラインゲームのログイン画面のような映像が映っていました。
 「え、なにこの空間。ゲームでもやらせてくれるの?」
 「ですから、これから転生していただきます」
 えぇえええ!?マジかよ!えぇ!?こんなので?やばいなそれ、えぇ!?それは本当かいサザエ!?
 ハッ!しまった!ついつい語彙力がクラスの後ろの方で騒いでるお猿さんどもと一緒になってしまった…。
 「はい。ですので今から転生先の選択と、転生した際の姿、そして何か一つ『ギフト』を選択していただきます。」
 そう言ってこの人は「ここに来い」というように手招きをしつつ、ヘルメットを差し出してきた。
 「まずは転生先の世界を強く思い浮かべてください。なんでも構いませんよ。例えば、元いた平和で先進的な世界や、荒廃し、人々が食料を奪い合う世紀末的な世界でも大丈夫です。とにかく、あなたの思い描く理想的な世界です。」
 そんなの決まってるじゃないかぁ!
 早速私はヘルメットをかぶり強くイメージする。
 「ファンタァジィィイイイ!!!!!」
 言葉に出ていたが一切気にせず、一心不乱にイメージし続ける。
 「エェクスペェクトオォオパァアトロォオナァアアム!!!!!」
 「もういいです!やめてください!」
 「クリ◯ンのことかぁぁぁあああ!!!」
 「もうやめてください!」
 気づけば神様は耳を塞いでしゃがみこんでいた。
 私は、やってやったぜ感を醸し出しつつ神様の次の言葉を促した。
 「で、次はなにするんですか?」
 「はぁぁぁぁ…。次はそこのパソコンから姿の作成とギフトの選択です。」
 ほぅ、幾度と無くキャラメイクはしてきたつもりだったがこんなに詳細まで設定出来るのは初めてですね。腕がなります!
 さて、せっかくなのでやはりかわいいの代名詞である女子小学生ぐらいにしときますか。…ていうか神様がさっきからこっちを痛い人を見るような目で見てくるんですけど…、なんで?
 
 
 二時間後
 「か、完璧だ…。」
 完成したキャラクターは、見た目は10歳を過ぎたくらいの見た目で髪は薄いピンク色のセミロングだった。瞳の色は髪より少し濃い赤色だった。
 「えーと、終わりましたかね?」
 神様は疲れたような目でこちらを見ていた。
 まぁ二時間も待たせた私が悪いんだけどね!
 「キャラメイクは完璧です!」
 「わかりました。では、ギフトを選んでください。」
 「ギフト!そんなの決まってるじゃありませんか!」
 「…と、言うと?」
 「妖精です!」
 

 「では、転生処理を行います。あなたの人生が幸せになることを願っております。」
 (いや、そんなとこだけ神様ぶっても…。)
 次の瞬間、私の体は光に包まれた。
 (ヤバイ!めっちゃ転生しそう!wktk!初めて使った!)


とりあえず完結を目標に頑張ります。冒頭部は作者の意見です。俺TUEE的展開にはならないかも…?

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