女神様の告白を承諾したら異世界転移しました。
仲良しも喧嘩くらいするよね…2
周りは白銀の世界が広がっている。
目の前には息を乱すことなく、冷たい目線が俺を見つめている。小雪が本気で怒っているのを俺ははじめて見たかもしれない。
けど、とても似合わないものが流れている。涙が無表情の小雪の頬に流れる。
「氷の矢よ」
小雪の頭上に数百の矢が現れた。矢というより、デカいつららと言った方が表現的にはあってるな。
俺を凍らせるのを失敗して次は痛みで俺を止める事にしたらしい。
小雪の右手がピンと上に挙げられている。
「放て」
右手が振りおらせる。
全ての氷の矢が俺へと向かってくる。
「リロード」
俺は前へと走り出す。氷の矢を潜るかのように避ける。
「白銀の牢獄よ、出よ」
小雪の言葉とともに5m程の氷の格子が四方に現れた。
「はぁ、分かってたのか?」
俺がよくやる戦術?自分をピンチの時は相手が油断しやすいそこをつく。つもりがこれだが
「はい、仁さんの事はずっと見ていましたので」
「そっか」
「仁さん、特殊弾を使わないのですか?」
「全ては小雪のためにだ。俺はここを小雪も無傷で通る気だったからな」
「私の為……それは違います」
「違う?」
「はい、仁さんは自分で全てを解決しようとしています」
「……」
「私は仁さんの隣で支えたいです。私にもその積を負わせてください。1人で背負い込まないで下さい」
小雪の思いが俺へと向けられる。
「無理」
「えっ」
「俺は傲慢なんだ。1人で全部やらなきゃ気が済まない。最愛の人に傷を負わせたくない。俺のものに他のやつに触られたくない。その笑顔を俺だけに向けて欲しい。
俺はそんな人間だ」
小雪は何故だが嬉しそうにこちらを見る
「ふふ、私は仁さんのものです。他の人のものになる事は絶対ありません。仁さんは私の全てだから。怪我する事はありません。仁さんが私を守ってくれるから。他の人に触れられません。心からの笑顔は仁さんにしか向けません。
仁さんは最愛の人だから。
これでも連れてけませんか?私を置いてく方が危険ですよ。離れていれば、仁さんと言えど私を守れません」
「俺はどうしても連れていきたくないんだけど」
「では、勝手に付いていきます。仁さんの行く場所は分かっていますので」
「なら」
俺は氷の牢獄を蹴破った
「小雪達が来る前に終わらせる」
『霧』をリロードする
「小雪、ありがとう」
俺は小雪に囁き、全力で走った。
「待って…」
俺は後に一発の弾丸を撃ち込む。一瞬で霧となる。
視界不良となり、方向感覚も狂わせるらしい。こういう時には便利だが範囲が広いから、使いづらい。
ーーーーーーーー
「風よ」
私はすぐに霧を吹き飛ばしました。
「仁さん、早すぎです」
「ご主人様、早すぎでした」
最愛の人はもう既に豆粒程度にしか見えてません。
「少し休憩をしてもいいですか?シロちゃん」
「大丈夫でしたか?」
「力を使い過ぎました」
周りを白銀の世界に変えて、どこでも牢獄を出せる状態にしていたので結構辛いです。もしかして、わざと捕まってこうやって逃げる為だったのかも知れません
シロちゃんだけの追跡は意味を成しませんし、私の力を削ぐ目的の戦闘でしたね。これは
「酷いです。仁さんは。自分は全く力を使わないで」
「ごめんなさいでした。私がもっと強ければ良かったでした」
耳と尻尾が垂れ下がっています。可愛いと思ったのは秘密です。
「そんな事ありません。シロちゃんが起こしてくれなきゃ。止めに行く事も無理でした」
私はシロちゃんに癒されながら、休む事にしました。
仁さんが戻ってきたら、拗ねてやります。
目の前には息を乱すことなく、冷たい目線が俺を見つめている。小雪が本気で怒っているのを俺ははじめて見たかもしれない。
けど、とても似合わないものが流れている。涙が無表情の小雪の頬に流れる。
「氷の矢よ」
小雪の頭上に数百の矢が現れた。矢というより、デカいつららと言った方が表現的にはあってるな。
俺を凍らせるのを失敗して次は痛みで俺を止める事にしたらしい。
小雪の右手がピンと上に挙げられている。
「放て」
右手が振りおらせる。
全ての氷の矢が俺へと向かってくる。
「リロード」
俺は前へと走り出す。氷の矢を潜るかのように避ける。
「白銀の牢獄よ、出よ」
小雪の言葉とともに5m程の氷の格子が四方に現れた。
「はぁ、分かってたのか?」
俺がよくやる戦術?自分をピンチの時は相手が油断しやすいそこをつく。つもりがこれだが
「はい、仁さんの事はずっと見ていましたので」
「そっか」
「仁さん、特殊弾を使わないのですか?」
「全ては小雪のためにだ。俺はここを小雪も無傷で通る気だったからな」
「私の為……それは違います」
「違う?」
「はい、仁さんは自分で全てを解決しようとしています」
「……」
「私は仁さんの隣で支えたいです。私にもその積を負わせてください。1人で背負い込まないで下さい」
小雪の思いが俺へと向けられる。
「無理」
「えっ」
「俺は傲慢なんだ。1人で全部やらなきゃ気が済まない。最愛の人に傷を負わせたくない。俺のものに他のやつに触られたくない。その笑顔を俺だけに向けて欲しい。
俺はそんな人間だ」
小雪は何故だが嬉しそうにこちらを見る
「ふふ、私は仁さんのものです。他の人のものになる事は絶対ありません。仁さんは私の全てだから。怪我する事はありません。仁さんが私を守ってくれるから。他の人に触れられません。心からの笑顔は仁さんにしか向けません。
仁さんは最愛の人だから。
これでも連れてけませんか?私を置いてく方が危険ですよ。離れていれば、仁さんと言えど私を守れません」
「俺はどうしても連れていきたくないんだけど」
「では、勝手に付いていきます。仁さんの行く場所は分かっていますので」
「なら」
俺は氷の牢獄を蹴破った
「小雪達が来る前に終わらせる」
『霧』をリロードする
「小雪、ありがとう」
俺は小雪に囁き、全力で走った。
「待って…」
俺は後に一発の弾丸を撃ち込む。一瞬で霧となる。
視界不良となり、方向感覚も狂わせるらしい。こういう時には便利だが範囲が広いから、使いづらい。
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「風よ」
私はすぐに霧を吹き飛ばしました。
「仁さん、早すぎです」
「ご主人様、早すぎでした」
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「大丈夫でしたか?」
「力を使い過ぎました」
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