死の支配者にレクイエムを

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第三百六十六話 状況説明

状況説明

視点は戻って。
奏たちは転移により賢者カーディーの元へと帰ってきた。
「ただいま帰還しました。」
「・・・その血はどうしたのじゃ?!」
「・・・『色欲』にやられました。」
「・・・ほう。なるほどの。詳しく話を聞かせてくれるかの?」
「ええ。・・・まずは・・・。」
僕は無事に『原初の種火』を発見したこと。そこで僕がフェニックスと呼んだ魔物と戦ったこと。そして、倒して『原初の種火』を回収して帰るという段になって気が抜けていたところを襲われたことを話してゆきました。
「・・・まずは、無事に帰ってきてよかったわい。・・・本当に大丈夫なのじゃな?」
「ええ。少なくとも痛みとかもありませんし苦しさとかもありませんし。・・・多分平気だとは思いますよ。」
「そうか。・・・ならばその言葉を信じるとしよう。じゃが、体調に何か変化があればすぐに言うのじゃよ。」
「ええ。わかりました。」
「うむ。それで良い。」
・・・うん。心配してくれているらしい。・・・研究対象としては勇者のみんながいるから・・・まあ、僕は少し特殊だとはいえ僕がいなくてもそこまで問題はないだろうから・・・純粋に心配してくれているんだろうな。・・・まあ、多分、そう言ってもはぐらかされるんだろうけど。・・・と言うよりも、この人は多分助けを請われたら拒めないタイプの人なんだろうな。・・・勝手な予想ではあるけど。・・・多分間違ってない気がする。

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