死の支配者にレクイエムを

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第三百六十三話 夢世界鍵

夢世界鍵

「・・・・・・っえっ!?な、なんで奏くんが!!・・・まさか・・・私?」
「・・・せい・・・な・・・おねえ・・・ちゃん・・・。だ・・・い・・・じょう・・・ぶ・・・。」
実際・・・少しずつではあるが修復されているからね。・・・ちょっと鬼の回復力が凄すぎる気もしますね。・・・というよりも以前より回復力が高まっているような・・・前は心臓に二回も攻撃を受けたら当分は回復なんてしなかったはずなんだけど・・・なんだか暖かい力を感じるな・・・もしかして・・・ロメ?ロメの『原初の種火』が作用しているのか?
「・・・星奈・・・お姉ちゃん。」
「奏!!ごめんね・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」
お姉ちゃんは、ごめんねを繰り返し続けました。
「大丈夫!!もう大丈夫だから・・・謝らないで・・・お姉ちゃん・・・。」
「ごめんね・・・ごめんね・・・」
・・・仕方ないか・・・ごめんね。少し休んでて。
「『夢の国よ。その門を開け。』・・・おやすみ、星奈お姉ちゃん。」
・・・そういえば正義さんたちは?そう思い、周りを見渡すと正義さんたちも倒れていました。
「正義さん!!宝条さん!!」
・・・僕は念のため黒縄地獄で拘束してから正義さんを揺すり起こします。
「・・・んんっ・・・っつ!!こ、ここは・・・。」
「・・・何があったか覚えていますか?」
「・・・フェニックスを倒して・・・それから・・・確か・・・・!!!そうだ!!奏くん!!傷は!?」
『色欲』が現れたところまではなんとなく思い出したみたいです。

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