死の支配者にレクイエムを

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第三百六十一話 色欲乃目

色欲乃目

体から剣が引き抜かれると同時に僕は体を無理やり動かして女の足にしがみつき、相手のバランスを崩させました。
「・・・ちっ!・・・ならば『心侵す真紅の目ツァーカブ』」
「・・・ぐっ・・・ここでクリフォトだと!?」
「うふふっ?さあ、動いてはダメよ?」
女がそう言って突き出した剣は僕の鉄の左腕がしっかりと掴みそして握りつぶしました。
「・・・はっ?!な、なぜ動ける!!動かないように命令したはず!!!」
単純な話だ。僕の体の一部ではない左腕を動かしただけなのだ。
「ほら、制御が乱れたぞ!」
「あっ!?・・・うぐっ!!!」
どうやら、命令を維持するにはかなりの集中力が必要ならしい。僕の体を縛っていた力が弱まったのを感じた僕は最速で『白銀夜叉』になると、僕は色欲のクリフォト持ち・・・すなわちリリスを殴り飛ばしました。・・・全力では殴れなかったね。・・・まだ、洗脳の効果が完全には解けていなかったからでしょう。・・・しかし、今殴ったことにより完全に解けましたね。
「・・・うぐっ・・・てめぇ、よくも妾を殴ってくれたな!!許さない!!!泣き喚いて許しを請うまでいたぶり尽くしてやる!!」
「本性が出たね。・・・やれるものならやってみろ。」
相手のクリフォトの使用よりも先に斬る。そうすれば勝てる。

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