死の支配者にレクイエムを

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第三百四十七話 竹馬乃友

竹馬乃友

「さて、じゃあ、休憩だね。・・・見張りは任せてくれて良いよ。政平が全部やってくれるから。」
「いや、自分でやらんのかい!!・・・いや、まあ、良いけどさ。索敵とかそっち方面でしか役に立たないしな。・・・戦いともなるとてんで駄目だからな。俺は。」
「・・・良いんですか?・・・なら、よろしくお願いします。」
「おう。任せときな。ネズミ一匹見逃さないさ。」
「・・・いや、ネズミくらいで報告されても困るよ?」
「・・・ただの、たとえにそう真面目に返されても困るんだけど・・・。」
「こっちも冗談だよ。」
「なら、いいが・・・お前が冗談言っても本気か冗談かわからんことがあるんだけど・・・どこか抜けているところがあるから。」
「・・・・・・。」
「・・・えっと、仲いいんですか?」
「うーん、まあ、クラスの誰よりも仲がいいかな。幼馴染なんだよ。」
「へえ。そうなんですか。」
・・・幼馴染・・・結奈・・・うん、大丈夫また会える。
「奏くん・・・大丈夫?」
「・・・・あっ・・・うん。平気平気。」
「本当に?・・・なんだか、悲しそうな顔をしていたよ。」
「・・・幼馴染って単語に結奈のことを思い出しちゃって・・・。でも、大丈夫です。また会える。・・・いえ、また会いますから。」
「ええ、そうね。そのために私たちがいるんだもの。・・・必ず。」
そう言って星奈さんはにっこりと笑いました。

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