死の支配者にレクイエムを

looc

第三百四十四話 魔剣検証

魔剣検証

・・・えっと、なになに。
「『魔剣・閻魔』、魂魄に対する攻撃、所持者の善悪観に沿った悪に対する優位性、善に対する劣位性・・・どういうこと?」
「・・・試してみたほうがいいんじゃない?」
「・・・そうですね。少し試してみます。・・・っていっ!!」
「・・・どうですか?」
「・・・なんて言うか、よく切れるけど、それだけだな。・・・うーん。」
「相手が魂を持たないゴーレムだからじゃないですか?」
「・・・それはありえるかもね。・・・だとすると、ここだと、ただ、よく切れる剣とだけ考えておけばいいか。・・・一応、星奈お姉ちゃんたちには当たらないように気をつけておいたほうがいいかな。・・・善に対する劣位性が働くんじゃないかなと思ってるけど。」
「・・・なら、僕で試してみるかい?僕なら万が一があっても多分大丈夫だし。」
「・・・でも・・・。」
「大丈夫だよ。・・・まあ、一応の保険はかけておくからさ。『英雄化・アキレウス』」
「・・・なるほど、アキレス腱以外には一切の攻撃による傷を受けないって言う大英雄ですか。・・・それなら平気かもしれませんね。・・・わかりました。それでは、やらせていただきます。」
僕はそう言いながら正義さんに剣先を近づけてゆきます。・・・明らかに剣先は体にほんの少しだけ刺さっていますけど対して痛そうじゃありませんね・・・。
「・・・えっと、どうですか?」
「うーん、普通に針の先で刺したくらいの痛みしかないよ。・・・まあ、君の善悪観からみて、善なものには普通の剣扱いなんだろうね。・・・となると、悪にはどうなるのかもきになるところだけど・・・。」
まあ、それはまた今度だね。

「死の支配者にレクイエムを」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く