死の支配者にレクイエムを

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第三百二十九話 醜悪

醜悪

「まあ、『不安定』に関してはこんなところでしょうかね。・・・続いて、『愚鈍』・・・これはクリフォト以外の魔法の使用禁止そして、逃亡の禁止という能力ですね。・・・まあ、僕はクリフォトを使うときの魔力の使い方をなんとなく理解していたので、それの通りに魔力を使って魔法を応用すれば普通の魔法も使うことができますけど、まあ、クリフォトを使用したことがない人にはまず不可能でしょうね。」
「ほほう。他に知っているものは・・・。」
「他には・・・えっと、『貪欲』は・・・触れたものから力などを吸い取るという能力ですね。・・・僕が知っているのはこれくらいでしょうか。・・・あれ?なんでこの記憶が頭に浮かぶんだ?」
「うん?どうしたのじゃ?」
僕の頭の中にはテナーグの街で戦った黒い男の姿が頭に浮かびました。・・・もしかして・・・
「・・・もしかしたらですが、もう一つ知っているかもしれません。・・・仮にあれもクリフォトに関係するとしたら・・・当てはまるとしたら・・・あの姿・・・『醜悪』か?」
「ほう。それはいつの話じゃ?」
「二年くらい前のテヌーグの街です。」
「ほう。もしや、あれか?黒い人型の化け物の件か。」
「そうです。」
「なるほどの。確かにその可能性はあるのう。予想としては体を異形に変えるみたいなものかの。」
「そうですかね。」
「・・・ふむ。おそらくこれとこれとこれとこれは関係しそうじゃな。」
どうやら絞り込めたようです。

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