死の支配者にレクイエムを

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第三百十三話 防衛宣言

防衛宣言

「では行くぞ!『先の宣告は未だ変わらず。故に俺は全てを守る盾を望む!』
勇者・・・糸魚川さんがそう言うと、半透明な盾が現れました。そして、飛来してきた黒い光線は盾にあたるや否や霧散してしまいました。
「す、すごい。」
ミーナがそう呟きました。・・・まあ、ミーナはかなり苦労して止めていましたからね。
「ははは、そいつはありがとな。まあ、俺は攻撃に関してはからっきしだが、防御に関しては俺ら勇者の中で一、二を争うほどだったからな。心配すんな。この程度ならばどうにでもなる。」
「はい。セーナ様の知り合いの方みたいですから。信頼していますよ。」
「おう。まあ、お前らもあいつも守ってやるから心配すんな。・・・これ以上・・」
「・・・どうしましたか?」
「いや、なんでもねぇ。」
「そうですか。」
「ああ。・・・来たか。」
見ると、追いかけて来ていた男・・・どうやら、男だったみたいだが、見た覚えはありませんね。・・・一体なぜ追いかけられたのやら。
「お前は何者だ?何故こいつらを狙った?」
「自分は、レンガンド、エーイーリーのレンガンドだ。攻撃した理由は、仲間を二人やられたからだな。別に敵討ちってわけじゃ無いがな。偶然見かけて、早々に片付けておいた方が良いと考えたから攻撃しただけだ。」
「エーイーリー・・・!!」
「どうかしたのか?」
「愚鈍・・・クリフォトだ・・・。」
「なに?!クリフォトだと!?・・・こっちにも用事ができちまった。ぶっ倒した後に話を聞かせてもらうぞ。」
「やれるものならやってみろ。」
こうして、勇者と、愚鈍の戦いがはじまりました。

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