死の支配者にレクイエムを

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第三百二話 期待半分

期待半分

さて、指の先が動かせた(かもしれない)とはいえ、まだまだ動けないのには変わりないので僕の体のことは星奈さんとミーナに任せています。・・・その、体を拭いてもらったりしているのですが、ほんの一部とはいえ記憶を取り戻した僕としては非常に恥ずかしいですね。・・・記憶をなくしていた頃の僕は精神的にかなり幼かったような気がします。・・・全く恥ずかしいなんて思っていなかったしね。まあ、これ以上このことについて考えるのはやめておきましょう。無心になるんだ、無心に。
「・・・えっと、ここは簡単に大精霊様の祠に行けるんだったよね。」
「ええ、そうらしいわね。街の中にあるらしいわね。」
「ただ、大精霊様にはほとんど会えないって話ですから・・・それが心配ですね。」
「・・・レイア、リオ出て来て!」
僕がそういうと、レイアとリオは、現れて僕ににっこりと笑顔を見せてくれました。・・・うん、可愛い。
「・・・レイアとリオがいれば出て来てくれるんじゃないかなと期待しておこう。」
「ええ、そうね。・・・出てこなかった場合はまた考えましょう。」
さて、では向かいましょうか。星奈さんにおぶられて火の大精霊の祠へと向かいました。・・・早く動けるようになりたいね。

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