死の支配者にレクイエムを

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第二百九十八話 火山到着

火山到着

4日ほどかかり、カプリシア大火山の麓にたどり着きました。
「ここがカプリシア大火山ね。・・・まだ、火山から離れているのになんとなく暑い気がするわね。」
「多分気のせいではないですね。」
「だよね。・・・奏くんは平気?」
「・・・?うん、平気だけど。」
「・・・そっか、普段炎を操っているから暑さには強いのか。」
「・・・わからないけど、多分そう?」
「ふふっ・・・えっと、とりあえず、動くのは明日以降にしましょうか。」
「わかりました。まずは宿ですね。」
「そうね。とりあえず、お腹も空いたし、屋台で何か買ってそのついでに教えてもらおうかしらね。」
「そうですね。・・・あの屋台から美味しそうな匂いがしますよ!」
「うん、ありがとう。ミーナちゃんの鼻と舌は確かだから期待しているわよ。」
「・・・ありがとうございます・・・。」
ミーナはちょっと恥ずかしそうにそう答えました。
「おう!お嬢ちゃんたち買っていくのかい?」
ちなみにメニューは串に刺さった肉です。
「ええ、10本ほどいただけるかしら?」
「ほいよ。少し待ってな。」
「ええ。ところで、一つ教えて欲しいんだけど。」
「ん?なんだ?」
「この辺りの宿でお勧めのところってあるかしら?」
「うーん、客の話だと、よく『ミツバチ亭』って名前がよく出るな。あっちにある。」
「あら、どうも。」
「いや・・・ほらできたぞ。」
「ありがとうございます。」
星奈はそう言ってお金を払い、屋台の店主と別れた。
「とりあえず、どこか座れる場所で食べちゃおうね。」
星奈はそう言って奏やミーナを見た。

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