死の支配者にレクイエムを

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第二百九十七話 邪悪集結

邪悪集結

「このあとはどうする?水か火の大精霊様のところに行く?」
「・・・時間が間に合うなら行く。」
「おそらく平気よ。」
「・・・なら、行く。」
「えっと、ここから近いのは火の大精霊様のところね。」
「うん。・・・変だな。なんで行かないといけないのかは覚えていないのに行かないとって言う気持ちが・・・。」
「・・・そうなのね。もしかしたら記憶を取り戻す緒になるかもね。パズルを解くときは端っこから埋めて行くし。」
「・・・そうだね。うん。・・・じゃあ行こうか・・・僕は動けないからよろしくね。」
「ええ。任せなさい。・・・アウラ行くわよ。」
「ギャウッ!!」
そうして僕たちは火の大精霊様のいるカプリシア大火山へと飛び立った。
しかし、その裏では闇が蠢いていた。

???視点

時間は少し遡る。男・・・『無神論』は、集まった面々を見ながらこう切り出した。
「集まったみてェだなァ。・・・俺が四つ持ってて、俺以外に5人・・・つまり、九つのクリフォトが揃ったってわけだ。」
「・・・あの一つ聞いてもいいですか?」
「・・・なんだァ?」
「はい、自分の所持する物質主義は無神論様の持つ副次効果のようなものを持っていて、それにより自分たちのクリフォトの名前や本質などがわかるのですけど・・それによるとクリフォトは十あるとのことなのですが・・・。」
「あァ。それなら、スコルピア帝国とやらに召喚された勇者の1人が所持しているみてェだな。」
「・・・そうなんですか?!」
「あァ。・・・まァ、そんなわけで、最初の目的はそいつの勧誘・・・とはいえ、虫唾が走ることにそいつは正義感とやらがつえェらしいから、乗ることはねェだろォから奪おうじゃァねェか。いいな?」
「「「「「了解!!」」」」」
人知れず計画は発動しました。

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