第二百九十四話邪悪招集

邪悪招集

？？？視点

「それでだ。この集まりはどォゆゥ集まりなんだァ？」
男は集まった顔ぶれの顔を見渡すと、そう言いました。
「そうですね。簡単に言えば世界を滅ぼすっていう共通意志を持って集まった集団です。」
「ほォ、どォいった理由で世界を滅ぼすなんてことを考えたんだァ？」
「そうですね。人によって異なりますが、私は、恋人を殺されたことが原因ですね。すでに彼女を殺した国は滅ぼしましたが、私の怒りはその程度でおさまるものではありませんから。」
「・・・なるほどなァ。」
「他の方ですと・・・そうですね。あなたがあったことのある相手の理由などは、片方、醜悪の方は貴族にかけられた無実の罪により家族を失ったものと、もう片方。貪欲の方は彼の研究結果を悪用されそれが彼の故郷をそして家族を殺したことによる怒りですね。こちらに関してはクリフォトは発現するだろうと目をつけておりましたが、仲間にはなっておりませんでした。」
「醜悪は仲間だったってことだよなァ。それを殺しちまった俺を王と認めるのかァ？」
「醜悪に関しては怒りに身を焦がし過ぎたが故、理性を失っておりましたので、こちら側としてもありがたかったのですよ。」
「そォか、従うってんならそれでいィ。なら、さっさと世界を滅ぼそォじゃねェか。」
「承知しました。我が王よ。」
「そォだな。まずは、全員集めろ。」
「はっ！」
バンドールは、そう言うと、どこかに行きました。それを見た男は愉しそうに嗤っていました。