死の支配者にレクイエムを

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第二百四十四話 追加質問

追加質問

「ところで、他に聞きたいことは?」
「・・・えっと、じゃあ、なんでこの世界に来ることになったのか聞いてもいい?」
「・・・うん。いいよ。えっと・・・そうだね、どこから話ししたほうがいいかな?・・・うん、お姉ちゃんにした話を話せばいいかな?えっと・・・。」
僕はこの世界に来るまでの数年間について話しました・・・のですが・・・僕の話を聞いて、星奈さんは泣き出してしまいました。
「・・・え、ええっと・・・」
「辛すぎるわよ・・・・。」
「・・・ありがとうございます。僕のために泣いてくれて。・・・でも、もう大丈夫・・・とまでは言えませんけど、ある程度は乗り越えたので・・・。」
「・・・そうなの?」
星奈さんは、鼻をすすりながら、そう尋ねました。
「・・・うん、お姉ちゃんに救われたんだ。・・・それに、お姉ちゃんの魔法で結奈と再会できたしね。」
「お姉ちゃん?」
「うん、お姉ちゃんはこの世界に来たばかりのときに助けてくれた人で、大切なお姉ちゃんなんだ。」
「・・・そうなんだ・・・それで、その人は?さっきの子は違うよね。お姉ちゃんって呼んでいなかったし・・・。」
「うん・・・お姉ちゃんは・・・僕を助けようとして・・・なんとか命は無事だったけど・・・お姉ちゃんの魂がお姉ちゃん自身の魔法の効果で封じ込められちゃって・・・だから、僕はお姉ちゃんを助けるために旅をしているんだ・・・。」
「・・・よくは、わからないんだけどさ・・・頑張っているんだね。」
「・・・うん。絶対に僕がお姉ちゃんを目覚めさせるんだ。」
「・・・そっか、君は王子様なんだね。」
「・・・え?なんで?」
「いや、だって眠っているお姫様を目覚めさせるのは王子様の仕事でしょ?」
・・・なるほど、そういうことか。

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