死の支配者にレクイエムを

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第二百四十二話 能力判明

能力判明

「じゃあ、少しお話ししましょうか。えっと、奏くんって呼べばいい?」
「うん、いいよ。それで何を聞きたいの?」
「まずは、じゃあ、その髪の色が気になるかな?」
「ああ、これね。こっちの世界に来てから瀕死の状態・・・と言うよりも、殆ど死んでいたようなものだけど、その時に魔力の雫って言う薬を飲んで・・・まあ、そのおかげでなんとか生きながらえて・・・だけど、まあ、その薬はあまりの高魔力ゆえに薬というよりもむしろ毒といったほうがいいようなものだったみたいで・・・。副作用として、僕の体を高濃度の魔力が作り変えて・・・その結果、こうなった・・・ってところかな?あ!左眼も同じ理由だね。」
「・・・そうなんだ・・・。」
「うん。あ!別に気に病まなくていいからね?別に気にしているわけじゃ無いし。」
「うん・・・。」
「・・・ちなみに、この眼帯の下はこうなっているよ。・・・驚かないでね。」
僕は眼帯を取り払いました。
「・・・。」
「まあ、僕の左眼は、このように黒一色なんだ。」
「・・・クラスメイトにも1人似た人がいたよ。」
「そうなの?その人の目の能力みたいなものはわかる?」
「・・・いまいちよくわからないんだよね。・・・でも確か、シェリダーとか言っていた気がする・・・かな?」
シェリダー?・・・なんだ?
「・・・他に何かわかることはない?どんなことが起こっていたかとか。」
「えーっと、能力を使っている間は攻撃を受け付けていなかった・・・かな?」
「ふーん・・・僕のこの眼は、なんとなく概念みたいなものを持っているから・・・その人のもそうだと仮定すると・・・防御、遮断、回避、無敵、禁止・・・拒絶か!」
「え?」
「いや、その人の能力のことだよ!拒絶。あらゆる攻撃を拒絶する、みたいなことだと思う。なるほどね。そうなると僕の能力は・・・アィーアツブスかな?」
そっかなるほどね。それがわかれば一気に使いやすくなるね。・・・ってか、なんで、そのクラスメイトさんは気がついたんだろう?

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