死の支配者にレクイエムを

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第二百三十一話 転倒補助

転倒補助

「・・・うみゅう?・・・ん?あれ?ここは・・・。」
「おはようございます、ご主人様。」
「ミーナ?おはよう。あれ?確か迷宮を出て・・・。」
「はい、そこで、ご主人様は眠ってしまわれたので、ポールド様がご主人様を運んでくださり村にたどり着いたのですよ。」
「・・・ああ、そう言えば、なんか背中におぶさった気もする・・・。」
「はい、その通りです。・・・もう朝ですけど、朝食になさいますか?」
「・・・うん、食べる。・・・ちょっと体力を使いすぎたかな。白銀夜叉もそうだし、特に黒纒は、集中力もかなり使ったしね。その上で、ガイア様との会話でも結構緊張したし・・・まあ、緊張の糸が切れたんだね。」
「お疲れ様でした。・・・私はちゃんと役に立ったでしょうか。」
「え?そりゃもちろん助けになったよ。付いてきてくれてありがとうね。これからもよろしく。」
「・・・はい!!」
「さて、じゃあ、お腹がぺこぺこだし、早速行こうか。・・・おっと。」
僕はベッドから立ち上がろうとしてバランスを崩し、ミーナに倒れかかりました。そんな僕をミーナはしっかりと支え、
「大丈夫ですか?!ご主人様!!」
「・・・うん、大丈夫。特に不調とかはなさそうだし、眠すぎて体が固まっちゃっただけっぽいから。・・・少し体ほぐしたほうがよさそうだけどね。」
僕はベッドの上で体を伸ばしそうして再び立ち上がると今度は倒れることもなく立ち上がることができました。さて、ご飯を食べましょう。

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