死の支配者にレクイエムを

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第二百十七話 黒纏銀鬼

黒纏銀鬼

暫くの間、アウラたちの攻撃の様子を見ながら先ほどの攻撃の予兆がないか気を配っていましたが、起こりませんね。なんて考えていると何かが崩れたような音がしました。見ると、どうやら壁の破壊に成功したようで、大きな穴があいています。
「とりあえず、話は後だ。ミーナ、行くよ。」
「・・・・・はい。」
・・・・・うーん、どうしよう・・・。まあ、今は目の前のことに集中しなきゃだから頭の片隅に置いておいて、っと。ポールドさんたちがあけた穴から外に出るとそこには以前の骨の龍の部屋と同じような部屋になっていました。
「・・・どうやら、さっきまで攻撃していたあれ自体が敵のようだな。本当の部屋はもっと広かったようだ。」
「なるほどね。・・・だから魔法分解が効かなかったのか。単純に急成長させただけなんだろうね。そして、だからこそ、連続ではできないと。」
「それと、そろそろ魔力切れだ。」
「・・・となると・・・どうしましょうか。」
「魔力が回復するまで粘るか?」
「いえ、流石にそれは難しいかな。・・・まあ、僕がやりますね。」
「できるのか?」
「まあ、多分。・・・ただ、もしかしたら暴走するかもしれないのでその時はなんとか止めてください。」
「・・・わかった。」
「まあ、そうはならないように頑張りますけどね。さて・・・『白銀夜叉・黒纏』」
白銀夜叉の状態でさらに黒鬼の力を纏っている状態です。あまり黒鬼の力を引き出しすぎると乗っ取られるでしょうけど、まあ、そこを見極めながら使ってゆきましょう。

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