死の支配者にレクイエムを

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第二百十話 怪我確認

怪我確認

「よし、これで終わりだね。」
骨が灰になるまで焼き尽くした僕はそう呟きました。一応警戒はしていましたが、後ろの扉が開く音がして僕はそっちに振り返りました。
「ご主人様!!」
ミーナが目に涙を浮かべながら抱きついて来ました。
「し、心配しました・・・ご主人様に何かあったらって思って・・・。」
僕は左目に眼帯をつけながら、
「ごめんね。まさか、扉が閉まるとは思わなくて・・・でも、怪我はないからさ。」
「本当ですか?」
「うん、本当だよ。」
「確かめます。服を脱いでください。」
「・・・はい?」
「本当に怪我をしていないのか確かめるので服を脱いでください。」
「ちょ、ちょっと待って、一回落ち着こうか。ってポールドさんも助けてくださいよ!!」
「・・・まあ、なんだ、諦めろ。・・・とりあえず、次の階層の偵察に行ってくる。終わったら来いよ。」
「ちょ、ちょっと!!ポールドさん!!!って、ミーナ待って落ち着こう落ち着いて僕の服から手を離そうか。待て待て待て待て・・・・・・・・。」






「もう、お嫁に行けない・・・。」
体中を余すところなく見られた僕は足を抱え込んで座っていました。恥ずかしすぎて死にそう。

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