死の支配者にレクイエムを

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第二百八話 床板破壊

床板破壊

龍はその巨体に見合わないスピードで尻尾を振るいました。もちろん黒縄で弾きましたが・・・
「・・・重いね。体全体の力を入れて黒縄を振るわなきゃダメそうだし、体力的にきつくなりそうだな。・・・っと!!」
また振るわれた尻尾を僕は間一髪ではあるけれども避けることに成功しました。ただ、床が割れるのはいただけませんね。逃げるのがどんどん大変になってしまうし・・・。
「・・・やっぱり避けるのはやめておこうかな?これ以上足場が崩れたらまずいし・・・いや、それならむしろ崩れたほうがいいのか?」
ひとつだけ思いついたことがあり、あまり移動せずにその場で避け続けることにしました。集中しなきゃ詰むね。これは。
「もっと粉々になってくれなきゃ困るね。今のペースだとどれくらいかかるかね。」
そこまで集中力が持つかって問題もあるけど、何よりあまり待たせると心配かけさせちゃうからね。まあ、もう心配されてそうだけどさ。
「と言うわけで、どんどん攻撃してきな!」
尻尾や、手脚による攻撃が激しくなった気がしました。そんなこんなで地面がだいぶ粉々になりました。
「・・・そろそろいいかな?」
僕は相手が振るう尻尾に黒縄をぶつけて敢えて吹き飛ばされることで距離をとりました。勿論、黒縄で怪我しないようにはしていたけどね。そんな僕を龍は追いかけます。・・・さて、どうなる?

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