死の支配者にレクイエムを

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第二百四話 戦々恐々

戦々恐々

二手に分かれて探索していましたがなかなか見つかりません。
「ご主人様?狼煙が上がってませんか?」
「え?もう?・・・あっちか。本当だね。行こうか。それにしてもこんなに早いとは。」
「ですね。・・・。」
「・・・あっちに着くまで何か話しでもする?」
「はい?」
「いや、何か話したいこととかあるかな?って思ってね。」
「え、えっと、でしたら・・・その目ってどうしたんですか?」
「ああ、これ?見てみる?あまり驚かないでね。・・・こんな感じだよ。」
「・・・っつ!!」
僕が恐る恐る眼帯を外し黒一色の目を見開くとミーナは思わず声が詰まりました。
「まあ、こんな感じだからさ、隠しておいているんだ。」
「そうなんですか。」
「うん。なんらかの魔眼なんだけどね、能力に関しては全てがわかっているってわけじゃないからあまり使ってないんだよね。もちろん、ある程度はわかるけどさ。」
「わ、私はびっくりしましたけど、綺麗だと思いますよ。」
「そう言ってもらえると嬉しいね。」
「これは本心ですからね。私の髪の色とお揃いですし。いえ、それ以上に綺麗ですね。」
まあ、いつかは知ることになっただろうし、恐れられなくてよかったよ。うん。

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