死の支配者にレクイエムを

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第二百一話 天井映像

天井映像

「ご主人様、あそことあそこに罠があります。」
「本当だ。ありがとうミーナ。それにしてもまさか30分ほどで身につけるとは思わなかったよ。本当にすごいね。」
「ありがとうございます、ご主人様。あっ、罠です・・・ご主人様!あの罠は作動させないでください!」
「ん?わかった。どんな罠なの?」
「かなりの広範囲で天井が落ちてくる罠です。」
「・・・よくわかるね。」
「はい。いつのまにかわかるようになりました。」
「しかし罠が凶悪だね。しかもまだここ一階層なんだよね。」
僕はそういうと、上を見上げました。
「ところで見た目には天井なんてないようにしか見えないのに天井が降ってくるんだね。」
「まあ、ここのは本当の空じゃなくて絵みたいなものだからな。ある程度風景が変化するけど、絵だ。」
高さもありそうだし降ってきたら絶対まずいよね。っていうか、絵って言うよりも映像って言った方が正しいかな?知り合いの冒険者の誰かが確か、どこかの国では映像を見せる魔法があるって話をしていたけど、あまり有名じゃないらしいから映像って言葉が出なかったのかな?

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