死の支配者にレクイエムを

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第百九十五話 常識破壊

常識破壊

「あ!あの!すみません、これ以上持てません!」
僕はどんどん増え続ける手渡された料理がついに持てないほどまでになったのでそう言うと、
「ん?そうか?ガハハハッ!すまんすまん。ついな。」
と返されました。
「えっと、このままだとたべれないのでどこかこれを置く場所ありませんか?」
「それならあっちにテーブルと椅子があるぞ。」
「あ、どうも。」
「まあ、料理がなくなったらまた来い。」
「あ、ははは。」
そもそも食べきれるか?ってくらいなんだが・・・。まあ、いざとなったら異界の匣にしまっておくっていう方法もあるけどさ。
「よし、じゃあ食べよっか。」
「はい、ご主人様。」
「・・・どうしたの?疲れちゃった?」
「・・・いえ、そんなことはありませんが。」
「本当に?ならいいんだけどさ。この村に来てからなんか雰囲気違うなって思ってたんだけど。」
「気づいていらしたのですね。・・・いえ、別に疲れたとかそういったわけではなく、ご主人様と一緒にいると今までの常識がどんどん覆っていきそうだなって思っていまして。」
「ん?そう?」
「はい。例えば、今まで竜は恐ろしい存在だと思っていましたけど、ここの皆さんはそんなことなくて・・・。」
「ああ、確かにね。」
「何より、ご主人様が、そんなに若いのにきちんとした冒険者をしていますし。」
「まあ、やるべきことがあるからね。」
「はい。全力でお手伝いさせていただきます。」
まあ、お姉ちゃんが目覚めたときにお土産話しをいっぱい出来るように楽しんで冒険していこう。

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