死の支配者にレクイエムを

looc

第百九十二話 不言不語

不言不語

「さて、では長老のところに行くぞ。」
「あ、はい。わかりました。」
そして、しばらく歩いてついて行くとほかの家に比べて大きな建物がありました。というよりも、こっちでも人間風の建物を建てているんですね。人化しているものしかいないから、普通に人間の村だと言われても納得するよね。
「じーちゃん客人を連れてきたぞ。」
「・・・入れ。」
渋い声が聞こえてきましたね。
家に入ってみるとそこにはそこまで歳をとっているようには見えない男がいました。ほかの人の姿は見えないしこの人でいいんだよね。
「・・・えっと、あなたが長老さんですか?」
「・・・ああ。」
「えっと、数々のご配慮ありがとうございます。」
「・・・ああ。」
「えっと、できればこれからも仲良くしていけたら・・・。」
「・・・ああ。」
・・・会話が続かない・・・。なんか、ものすごい気まずいんだけど。
「ああ、気にしないでくれ。じーちゃんは、こう言うじーちゃんだからさ。」
「・・・えっと、全然会話が成り立たなそうなんですけど・・・。」
「まあ、ばーちゃんが通訳してくれるよ。ほら、きたぞ。」
気の強そうなお姉さんが来ましたね。・・・てか、ばーちゃんとか言うような見た目じゃないよね。うん。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品