死の支配者にレクイエムを

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第百六十二話 蘇生条件

蘇生条件

ギルドの治療院にたどり着きました。
「急いで治療をしましょう。・・・ただ・・・。」
「・・・ああ、これは・・・。」
「そうね、はっきり言うならリヴィアさんはもう手遅れね。」
僕は首を横に振った。
「いや、しかし・・・。」
「・・・感情で動いているわけじゃないんですよね。」
僕は首を縦に振った。
「・・・先輩、この状態から、蘇生するとすればどんな条件が必要ですか?」
「この状態からなら、魂が体から抜け出さないこと、体をきちんと保存すること、だな。」
「だって。それで、大丈夫なの?」
僕はうなずいた。
「・・・そっか。うん、わかった。すぐに傷は塞ぐから。先輩、やりますよ。」
「はいはい。」
それから、三十分ほどでようやく治療が終わったようだ。体に入り込んだ瓦礫の破片などを取り出すのに時間がかかったようだ。
「それで、どうするんですか?」
僕は黒縄地獄で指の先に少し切り傷をつけて、そして、出てきた血をインクにして黒縄地獄を用いて床に文字を書くことにしました。まあ、あんまり大量に血を出しちゃまずいから結構うっすらとしてるとは思うけど、読めるよね。多分。とりあえず、
『魂に関してはお姉ちゃん自身の魔法で保護されていると思います。』
って書いた。はやく体とかの動かし方思い出さないとな。問題は体の保存か。
・・・それならだいじょうぶ。
・・・調か?どうした?
・・・ぼくがどうにかする。
・・・出来るのか?
・・・うん、かなでがめざめたことによってできるってことがわかったんだ。
・・・よくわからないけど、任せる。
・・・りょうかい
さてさてとりあえず、僕の体をよろしく調。

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