死の支配者にレクイエムを

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第百四十話 防御機構

防御機構

「こっちでしたよね。」
「はい、そうです。ただ、まだまだ距離がありますね。」
「いつになったらたどり着くだろうか。」
「そうですね。近づけばそれだけ出会う魔物の数も大きくなるはずですし・・・3、4時間くらいかなと。」
「そっか・・・さあ、なら、気合い入れていくよ!!あと、騎士団よりもはやく破壊しようか!」
「「「「おう!!!」」」」

あれから、4時間半ほど経過しただろうか。ようやく、黒球を見つけることができた。
「思った以上に時間がかかったね。」
「ですね。木の上を飛び移って移動するような魔物が増えていたからでしょう。」
「そうだね。あれは、厄介だった。今まではいなかったと思うんだがなぁ。」
「多分一種の防御機構なのかもしれませんね。地面だけだと数が足りないと思ったのかもしれません。・・・何者かの意思が関わっているならですけどね。」
「つまり、このままだったら、空を飛ぶ魔物もあらわれるようになるかもしれんのか。・・・それは、まずいですね。」
「ええ、はやく、破壊しないと大変なことになりそうです。・・・これは、何者かの意思によるものなのでしょうかね。」
「・・・うーん、なんとなくそんな気もするけど、わからないや。」
ただの自然災害のもののようならいいのですが、何者かによるものだったら、これの対処が終わってもまた、引き起こされるかもしれないしね。違うことを祈りたいな。

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