死の支配者にレクイエムを

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第百三十二話 内剛外柔

内剛外柔

食事を終えて再び、ギルドに向かいました。先程出発した時よりは人がいませんが、それでもある程度は集まっていますね。・・・それから、さっきは見なかった人もいますね。・・・いや、違うな、あの人は確か受付にいたような気が・・・。
「ねえ、あの人って受付やってたよね。」
「ん?ああ、そうだな。だが、あの人は本当強いぞ。」
「そうなんですか?」
「ああ、多分このギルドの中で一番強い。」
「ギルド長よりも?」
「いや、ギルド長は、別にそこまで強くないぞ?」
「え?あんなに筋肉ついてるのに?」
「まあ、それは言ってやるな。彼は魔法があまり得意じゃなくてな。それが原因なんだよ。」
「へー、なるほど、だけどあの人はそこまで強くは見えないけど・・・」
「まあ、そうだよな。だけどこのギルドで暴れたらあいつが出てくるんだよ。ここのギルドであいつの恐ろしさを知らない奴はいないんじゃないか?」
「おやおや?なんの話をしているんですか?」
「っつ!!い、いや、別になんでもねえぞ。」
「そうですか。では、頑張りましょう。」
「あ、ああ、そうだな。」
き、聞こえてないよね。うん。

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