死の支配者にレクイエムを

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第百七話 依頼完了

依頼完了

ギルドにたどり着くまでにヒソヒソと噂されているのがわかりました。まあ、間違いなく、アウラのことだよね。ただ、なんとなく悪い感情はない気がするな。まあ、こんなに可愛いもんね。
そんなことを考えているうちに、ギルドにたどり着きました。
「あっ!リヴィアさん!それにカナデくんと、ユナちゃんもお帰りなさ・・・えーっ!な、なんでドラゴンが?!」
受付のお姉さんが、思わずそう叫びました。
「あっ、えっと、落ち着いてください。」
僕がそう言うと、
「は、はいっ!・・・すぅ・・はぁ・・も、もう大丈夫です。失礼しました。」
お姉さんは、大きく深呼吸をして、おちつきました。
「いえ、えっと、依頼の途中で見つけたんですけど、この子は親とはぐれちゃったらしくて保護しているんですよ。」
「な、なるほど、わかりました。と、とりあえずギルドマスターのところに行きましょう。」
「その方が良さそうですね。わかりました。」
「はい、ついてきてください。」
「わかりました。」

「やあ、おかえり、一体なんの・・・なるほど、その子か。」
「ええ、依頼は達成したわ。」
「で、そのときにと言うわけだな。」
「そう言うことです。」
「なるほど、で、君はどうするつもりなんだい?」
「親の元に帰してあげます。」
僕はそう答えた。
「そうか、となると、この街から出て行くのかな?」
「そうなりますね。」
「わかった、とりあえず、まず、依頼の結果を教えてくれ。」
「はい、たしかに黄金の林檎はありました。これですね。」
「ほう、たしかに。」
「それで、場所は・・・」
僕は地図を書きながら、場所について説明していった。
「わかった、依頼はこれで完了だ。報酬は、一階で受け取ってくれ。」
「はい。」
「それで、どれくらいで、この街を出るつもりなんだ?」
「準備や挨拶回りなどもありますので、10日ほどしたらでしょうか。」
「わかった、もう帰っていいぞ。報酬受けとるの忘れるなよ。」
「忘れないよ。」
僕はそう返した。

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