死の支配者にレクイエムを

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第七十九話 一鬼下制

一鬼下制

左目の力が使えればまた話は別なんだろうけど、そっちに関しては鬼の制御下ーー制御できているとは思えないがーーにあるため、それはできない。魔法に関しては僕のみが使えるらしい。一度も使って来ていないことから間違い無いだろう。ただ、相性が悪すぎるね。魔法使わなきゃ倒せないのに魔法を消し飛ばしてくるんだから。・・・仕方ない、あの目は、視界に入れなければ魔法を消すことができないのは間違いないはずだからっ!相手の後ろから呼び出した黒縄で相手の足に絡めることにより一瞬意識をそっちにずらさせた。今がチャンスだ。
「『開け、黒縄地獄』」
かなり詠唱を省略したが、無事に発動することができた。鍵を開ける魔法を消すことはできるであろうが、鍵が開いているのをどうにかすることはできない・・・はず。勿論ただの予想だが、いつまでも消されるような気配がないので、正しかったのでしょう。再び、相手の死角から、黒縄を呼び出し、切断の力を持ったその縄で鬼を狙いました。当然見え見えの攻撃なので避けられますが、ある程度は戦えるようになりました。今までだったら、一方的すぎる状態だったから、これで少しは勝ち目が見えて来たかな?・・・どうしようかなあ。

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