死の支配者にレクイエムを

looc

第七十七話 一鬼一雄

一鬼一雄

リヴィア視点

ポーションを全て使い切ってようやく、カナデの体の傷を塞ぐことができました。しかし、カナデの脈動はほとんどなくなっており、息もしていませんでした。
「カナデ!お願い死なないで。ねえ、カナデ。ねえ・・・・・ねえ・・・」
必死に声をかけ続けました。涙がカナデの顔に落ちますが、物語のような奇跡が起こるはずもなく、カナデの拍動は完全に停止した。
「カナデ!!・・・カナデ・・」

カナデ視点

「ここ・・は、どこ?」
気が狂いそうなほどに真っ黒な中に僕は立っていた。
「此処か?御前の精神世界だよ。」
「誰!?」
「わからないか?俺だよ。」
「お前・・は、僕の中の鬼、なのか?」
そこには、片目の鬼がいました。
「正解。」
「何するつもりだ。」
「勿論、御前の体を頂く。唯、御前が邪魔なのだ。消えよ。」
鬼は、黒い魔力を集め剣とした。
「ふざけるな、お前が消えろ。」
僕は鍵を呼び出し、そして、斬りかかった。
けんけんがぶつかり、そして僕は力負けし吹き飛ばされた。
「ぐっ、い、行け、黒縄地獄。」
吹き飛ばされながらも、体から黒縄を呼び出し、鬼に攻撃する。
「ちっ。」
鬼は舌打ちしながら、飛び退いて、そして、黒剣で、斬り裂いていった。僕はその隙に体制を整えて着地すると、再び鍵で斬りかかった。鬼は迎え撃とうとしたが、僕はその瞬間に黒縄地獄を用いて鬼を拘束した。すぐに抜け出されたが、鍵を剣で防ぐことはできず、鍵は鬼を切り裂いた。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品