死の支配者にレクイエムを

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第六十八話 海誓山盟

海誓山盟

幸いにも、助けた女性と門番さんは、すぐに見つかった。
「どうしたんだい?!また、何か?」
「あ、えっと、犯人の姿を描いて見たんですけど。」
「なに?・・・これが犯人なのか?」
「は、はい、そうです。わたしが見たのはまさにこんな感じでした。」
「カナデが覚えていたものだから、間違っていないと思います。」
「君が描いたのか。いや、すごいね。証言から、似顔絵を書こうと思っていたんだが、正直難航していてね。助かったよ。」
「それなら良かったです。ただ、犯人を捜す上で役立つかは、甚だ疑問だけどね。」
「ま、まあ、たしかにな。顔がわかりゃ楽なのにな。」
「そうですね。」
「まあ、気をつけろよ。」
「ええ、気をつけます。」
そのあとは、元々の目的であった買い物をして、家に帰りました。
家に帰ってから、
「犯人は来ると思う?」
とお姉ちゃんに聞かれました。
「うん、多分ね。」
「そっか、カナデはわたしが守るからね。」
「うん、僕はお姉ちゃんを守るね。」
僕たちはそう誓い合いました。

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