死の支配者にレクイエムを

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第六十三話 街談巷説

街談巷説

迷宮から帰ってきてから、3週間ほどたちました。僕たちは、買い物をしていると変な噂を聞きました。なんでも、最近、路地裏で死体が見つかるとのことでした。なるほど、最近兵士の方をよくみると思ったら、そういうことでしたか。これは、気をつけたほうがいいですね。なんて思っていると、悲鳴が聞こえました。僕はお姉ちゃんに目を向けると、こくりと、うなづいたので、一緒に声の方へ走りました。そこでは、黒いフード付きの服を着た人影が手に持った剣を壁際に追い込まれたらしい女性に振りおろしていました。僕は、体から、黒縄を二本伸ばし、その人影に攻撃しようとしました。そいつは、黒縄に気づき、躱して、後ろに飛び去りました。追いかけましたが、そいつの姿はもう見えませんでした。どこに行ったんだ?
「逃げられたよ。お姉ちゃん。どうする?」
「とりあえず、この人と一緒に詰所に行きましょうか。」
「そうだね。」
「あなたもそれでいいかしら?」
「あ・・・は、はいい、そ、それでいいです。」
「そう、じゃあ、行きましょう。」
はやく、あいつが捕まれば良いんだけど、結構強いから、難しいかもしれないね。冒険者ギルドは・・・迷宮の探索に人を出していて、足りないかな?困ったな。とりあえず、報告はしたほうがいいよね。お姉ちゃんに、そう言うと、
「ええ、そうね。この後行きましょう。」
と言われ、後で一緒に向かうことになりました。まずは、詰所の方です。

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