死の支配者にレクイエムを

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第五十三話 鬼哭啾々

鬼哭啾々

「カナデ!大丈夫?」
「うん、咄嗟に黒縄で少しだけ衝撃を逃したから。まあ、あんまり効果は無かったけどさ。体も丈夫になっていたんだろうね。しかし、どうやって倒せばいいんだろう?」
「無事なら良かった。本当に全然攻撃きかないもんね。どうしようか。」
うん、黒縄も、焦熱も、強化してもダメージになりそうにないんだよね。っと、僕を狙っているな。僕の攻撃で、ヘイト稼いじゃったかな?必死で走り回って避けていきます。そうして避けていましたが、割れた床に足をとられ、一瞬、避けるタイミングがずれて、僕の左腕は宙を舞いました。痛みを感じるよりもはやく、黒い霧が腕に向かってゆき、腕を引き寄せて、5秒ほどでくっつきました。
「・・・へえ、少しくらいなら、無茶をしても良さそうだ。」
痛みを無視すればだが。痛みを歯を食いしばって耐えながら、攻撃を避けていきます。足下が砕けまくっており、避けるのが遅れて、少しずつではあるけど、攻撃を食らっているんですよね。直撃はしていないから、大丈夫だけど。その度に、黒い霧が体を修復しているしね。なんか、痛みを感じなくなってきたけど、アドレナリンとかが出てるだけだよね。やばくなっているとかじゃないよね。そして、また攻撃を食らってしまったときに変化があった。黒い霧が大量に溢れ出し僕を覆ったのだ。
「うわっ、な、なん・・・アアアアアアアアアアア」
「カナデ?!」
霧が晴れたときそこには、1匹の鬼が立っていました。

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