死の支配者にレクイエムを

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第五十一話 攻苦食淡

攻苦食淡

そんなこんなで、再び、大きな扉を見つけました。つ、次こそは、脱出できるかな?
「今日はここで休んで、明日万全の状態で挑もうか。」
「うん、わかった。」
「あっ!」
「どうしたの?」
「保存食がなくなっちゃった。」
「そこまで遠出するつもりもなかったから仕方ないよね。」
「目標は明日中に脱出ね。」
「だね。」
そうして保存食を食べると、眠りました。きちんと、黒縄で、封鎖しているので、大丈夫でしょう。仮に突破されても気づくしね。ただ、溢れている魔力だけでは、足りないかもってことだけは、心配だけど、寝ている間なら、多少生命力が減っても大丈夫でしょう。そう思って僕は目をつぶった。

目を覚ますと、お姉ちゃんはまだ眠っていた。とりあえず、一箇所だけ封鎖をといて生命力が減るのを抑えることにした。なんか、今までに比べて、つかれた感じがしないなあ。もしかしてこの姿になってから、跳ね上がったとか?ありそう。鬼みたいなツノ生えてたし、ほら、鬼って生命力高そうじゃない?そうして、少しでも体を休めておこうと壁に寄りかかっていると、お姉ちゃんが起きてきた。
「おはよう、お姉ちゃん」
「・・ええ、おはよう。」
「じゃあ、少ししたら挑もうか。」
「ええ、わかったわ。」
僕たちは、僕の生命力を考えると万全の状態とは言えないかもしれませんが、万全に近い状態で、扉に手をかけました。

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