死の支配者にレクイエムを

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第三十七話 安閑恬静

安閑恬静

「ふう、終わったわね。カナデは平気?」
「うん。」
僕はそう言いながら、先程投擲した鍵を拾っておきました。
「そうだ、援護ありがとう。」
「気にしないで、お姉ちゃん。」
「カナデは体は平気?」
「うん、大丈夫。魔力、いや、生命力の方もほとんど使ってないし。」
「無理はしないのよ。」
「はーい。」
そうしてまた、探索を再開した。そうしていると、ときどき魔物と戦うこともあったが、あまり数もいなかったので、これといった怪我もなく進んでいた。
「なかなか、出口が見当たらないね。」
「ええ、あっ、こっちもまた行き止まり。」
僕は少し考えて、
「多分3つ前の分かれ道を左に曲がるんだと思うよ。」
「どうして、そう思ったの?」
「今までの地図から考えてかな?ただ、そこだけ、立体交差になっているかもしれないから、やっぱり今まで行ってないところは行ったほうがいいかな?」
「もしかして、今までの道が全て頭に入っているの?」
「うん。」
僕はそう答えた。まだ、覚えていられるから問題ない。

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