死の支配者にレクイエムを

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第三十六話 先手必勝

先手必勝

僕たちはひとつしか道がなかったので、そちらへと進みました。まあ、一応隠し通路なんかがないかは、壁をペタペタ触って確かめてみました。簡単にわかるようなレベルでは、存在しないことがわかりました。
ま、そんなこんなで進んでいると曲がり角の向こうから足音が聞こえて来ました。お姉ちゃんは、ジェスチャーで、静かにするように指示すると、曲がり角の向こうを覗きました。そしてお姉ちゃんは指を6本立てました。つまり六体の魔物がいるんだね。そして続けて僕はさがっているようにということを身振りで示しました。僕はいざっていうときのために鍵を呼び出しておきました。この魔法は発動時以外には、魔力を使わないから便利なんですよね。っと、お姉ちゃんは飛び出すと、すでに構えていた矢を放ちました。僕も慌ててそちらに行き、見ると、緑の小鬼、ゴブリンかな?が一体、頭に矢を受け死んでいました。仲間がやられたことにパニックになったゴブリンが、正気に戻るまでにさらに2匹のゴブリンは仕留められました。正気に戻ったゴブリンは仲間を殺した犯人つまり、お姉ちゃんの元へ向かいその手に持った尖った石で攻撃しようとしましたが、お姉ちゃんはすでに弓を短剣に持ち替えており、1匹のゴブリンの首を掻き切りました。ですが、ゴブリンの1匹がお姉ちゃんに石を振り下ろそうとしていました。僕はとっさに手に持った鍵を投げて、ゴブリンの手を弾きました。その間にお姉ちゃんはもう1匹のゴブリンの首を掻き切り、さらに、僕が牽制したゴブリンも倒しました。

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