死の支配者にレクイエムを

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第八話 依存

依存

彼女に抱きしめられたまま、いつのまにか、眠ってしまったようだ。目が覚めたら、彼女に抱きついたまま、ベッドで寝ていたので、かなり気恥ずかしく思った。なるほど、僕には、こんな感情もあったのか。
「うん、ん、・・・・・・・おはよう!」
起こしちゃったかな?
「お、おはよう」
女の子に抱きついて泣いて泣き疲れて寝ちゃうなんて子供かよとか思って、恥ずかしくて彼女の顔を直視できなかった。
「朝ごはん食べる?」
「う、うん」
「わかった、ちょっとまっててね。」
彼女はそう言って部屋から出ていった。僕は無性に寂しくなり、彼女を追いかけて、部屋から出て彼女の元へ行き、彼女の服の裾を掴んだ。やってること本当に子供だな。・・・ああそうか、多分僕は中身が成長していなかったんだ。この姿もおそらくそれにあった姿なんだろう。
「ん?どうしたの?少し動きづらいんだけど・・・」
彼女は少し困ったようにそう言いながらも、僕を振り払わず、料理を続けていた。その途中、彼女はいきなり、
「水よ」
と呟いた。すると、彼女の目の前に、水の球がぷかぷかと浮いて現れた。魔法かな?そういえば、僕も、何かいきなり、縄を召喚したり、操ったりしたんだった。多分あれも魔法だよね。なんて考えていると、
「はい、できたよ。」
と彼女がいい、その声に考え事から、現実に戻された。僕は、彼女と一緒に食卓に向かい、一緒に食事をした。なんだか、久しぶりに美味しいと感じた。

コメント

  • ノベルバユーザー105548

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    ーmrjllaborlws

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