死の支配者にレクイエムを

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第四話 オーバーチュア

オーバーチュア

目が覚めたらそこは、草原だった。
「僕は死んだんじゃ無かったっけ?また、死ぬことが出来なかったのか。」
僕は落胆したようなそしてどこか安心したような声を出し、そこで違和感を覚える。
「あれ?声が甲高くなってる。」
よく調べると、体が縮んでいるようだ。
「どういうことだ?死んだのも含めて夢か?それとも、この体よりも成長した僕が夢なのか?もしかして、タイムスリップいや、タイムリープか?こんな場所見た覚えないし違うか?」
とりあえずこの状況について考えるのは後にするか。辺りを歩き回れば、何かわかるかもしれないし。そう考え、辺りを見渡す。見渡す限り一面緑が広がっていた。ここは、どこなんだ?北海道か、それとも外国か?まあ、歩いていればいずれ何かわかるだろう。仮に、このまま何もなくて野垂れ死んだとしてもかまわない。そのときは、そのときだ。
そう考え、適当な方向に歩き出す。歩き始めてしばらく経った頃、突如後ろから衝撃を受けた。地面に倒れながら、そちらをみれば、大きな狼の群れが見えた。
「狼ってことは、日本ではないんだな。ここは」
そう言いながら起き上がる。その間に狼は僕を包囲し始めた。狼に囲まれ、逃げ道を失う。もともと逃げるつもりもないけど。

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