魔科学

暇魔神

王女

「あの〜縄解いてくれません。」
「そうか。お前に友達が出来たか。」
「はい。」
「めでたいな。」
「縄を。」
「今日は宴会だな。」
「ありがたき幸せ。」
「友達出来ただけで宴会ってどんだけ心配されてんだよ。後いいから縄解いてー。」




結果周りの連中が危険です。とか叫んでいたけど王が黙らせて約束通り協力してくれることになった。つまり俺はこの国で認められたわけだ。しかし桐生院は王からは気に入られているんだな。ちょっときな臭いな。

今回は桐生院に助けられた。しかし俺はどんどん地位を上げてきたよ。俺はコレで王城に自由に出入りできるようになった。
それで王城に荷物を持ってきて色々と準備をしていた。
コレで家と学校と王城にマイルームが出来た。勝った。俺はこの世界で順調に勢力を拡大している。フ〜フフ〜ン 
「あなたはだーれ?」
(トトロだよ。)
小さい子がジブリのテンポで聞いてきたから言っちゃうところだった。
「君は?」
「私、私はねー。シャルだよ。」
「そうかー。シャルちゃんはどうしたの迷子?」
「ううん、隠れんぼ。」
扉の外から声が聞こえた。
「シャルー。どこー。」
「......」
もう1人いるけど声が小さくて分からない。
「そっかー。ここに隠れる?」
「うん!」
「じゃあ、奥に行きな。」
ガチャ

「すみません。ここにシャル来なかった?」
「いえ、知りませんよ。」
「そうですか。すみませんでした。」
「あー、お嬢様。はしたないですよ。」
「妹がいないのよ。もっと慌てなさい!」
ガチャ

「............。」
「おねぇちゃんもう行った?」
「ちょっとシャルちゃん、君って王女様?」
「うん!」

扉の外が騒がしい。
「第二王女様を探せ!」「城内全員に知らせろ!」

「どうしよう。転勤早々俺終わったよ。第二王女連れ込んだ上に第一王女に嘘ついたよ。完全に誘拐だよ。」
「お兄ちゃんどうしたの?」
「お兄ちゃんはここまでのようだ。先に行け。」
「うん!」
外に出て行こうとする。すると扉の外で無数の足音が。
「待ってー!」


「どうするよ。この部屋にいたってバレたら終わりだよ。」
「お兄ちゃん落ち着こうよ。」
「お前のせいだよ!」
「うっうっう。」
「ごめんね。お兄ちゃんが悪かったよ。泣かないで。お願い。お願いします。」
「私、泣かない。」
「そうだね。強い子だね。」ヨシヨシ
「うん。私強い子。」

ガチャ
「すみません。やっぱりここにいませんか。あっ。」
「あっ。」


ただ今第一王女と第二王女を監禁中。
「お願いだ。今見つかったら俺の首が。」
「私ね、隠れんぼしてたの。お兄ちゃんがね手伝ってくれたの。」
「はぁー、状況は分かりました。私から言っておきます。」
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
「それよりこの部屋の荷物は何ですか?」
「科学の道具です。」
「科学?」
「見てみ。」
試験管に火を近ずけて。ポッと音を出した。
「「?」」
「ちょっとインパクトがないか。それじゃ。」
窓を開けて庭にある池にナトリウムを投げた。

ボーーーン

爆破を起こした。
「凄いだろ。」
「魔法じゃないんですね。」
「うわぁーーーん。」
「あぁごめんね。怖かったね。」

外はパニックだ。



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