転生した私は隠れ攻略対象である精霊王様に拾われました
白髪の乙女
ディフェがいきなり出かけたかと思えば、雨と泥で汚れた少女をくわえて帰ってきた時は驚いた。それの髪が白いなら尚更。
1目見て、そばに置いておこう、なんて思った。
顔立ちも悪くないどころか人間にしては美しく、魔力の質も量も申し分ない。この人間の魔力を吸い、世界に還せば循環も滑らかになるだろう。
もし私を見て怯えても鎖で繋いておけば逃げはしない。
つまり、魔力目当て。そう、魔力目当てだったはずなのだが。
口を開けばアホなことばかり言って、ころころと変わる表情も、絹の白い髪も、命を操る深紅の瞳も。内に秘める魔力が膨大で恐ろしい、なんて忘れそうなほど無邪気で穢れなく、ただただ純粋で愛らしかった。
どうやら私を嫌っておらずむしろ好いているようで…いや、好いているというより懐いているのか、あれは。
「ニンファ」
膝の上から私を見上げ、また微笑む。真っ白な肌はウンディーネの水のおかげでよりみずみずしく、質も上がっている。
なんだ、数時間ほどしか一緒に居らぬというのに。まだ子供のこいつに焦がれている、のか?
「ニンファ、どうしたの?」
右腕を持ち上げ頬を撫でる。小さな細い指が愛おしく、その手に私の手を添えてこう言ってやった。
「いや、お前の貧相な胸が見えるぞ。きっとシルフあたりが喜ぶだろうがな」
「えっ!?ま、馬鹿!!」
「はは」
慌てて腕を胸の前で交差しマントを引き寄せる。
まだ気づかせない。こいつが私に惚れてから、気づかせてやる。
「お前の貧相な体に興味があるとでも思うか?」
「…ないことくらい知ってる。好きなのは、ウンディーネさんとかの身体でしょ?」
「出るとこが出ているのはいいが…あいつは願い下げだな」
「あっは、ひどーい」
お前がそんな身体になったら…いや、ならなくてもいいな。ぺったんこでもなかなか愛らしい。
なんか予想外にニンファルト様が変態というか穢れた(?)
というかただでさえ短いのに今回さらに短いです、すいません
1目見て、そばに置いておこう、なんて思った。
顔立ちも悪くないどころか人間にしては美しく、魔力の質も量も申し分ない。この人間の魔力を吸い、世界に還せば循環も滑らかになるだろう。
もし私を見て怯えても鎖で繋いておけば逃げはしない。
つまり、魔力目当て。そう、魔力目当てだったはずなのだが。
口を開けばアホなことばかり言って、ころころと変わる表情も、絹の白い髪も、命を操る深紅の瞳も。内に秘める魔力が膨大で恐ろしい、なんて忘れそうなほど無邪気で穢れなく、ただただ純粋で愛らしかった。
どうやら私を嫌っておらずむしろ好いているようで…いや、好いているというより懐いているのか、あれは。
「ニンファ」
膝の上から私を見上げ、また微笑む。真っ白な肌はウンディーネの水のおかげでよりみずみずしく、質も上がっている。
なんだ、数時間ほどしか一緒に居らぬというのに。まだ子供のこいつに焦がれている、のか?
「ニンファ、どうしたの?」
右腕を持ち上げ頬を撫でる。小さな細い指が愛おしく、その手に私の手を添えてこう言ってやった。
「いや、お前の貧相な胸が見えるぞ。きっとシルフあたりが喜ぶだろうがな」
「えっ!?ま、馬鹿!!」
「はは」
慌てて腕を胸の前で交差しマントを引き寄せる。
まだ気づかせない。こいつが私に惚れてから、気づかせてやる。
「お前の貧相な体に興味があるとでも思うか?」
「…ないことくらい知ってる。好きなのは、ウンディーネさんとかの身体でしょ?」
「出るとこが出ているのはいいが…あいつは願い下げだな」
「あっは、ひどーい」
お前がそんな身体になったら…いや、ならなくてもいいな。ぺったんこでもなかなか愛らしい。
なんか予想外にニンファルト様が変態というか穢れた(?)
というかただでさえ短いのに今回さらに短いです、すいません
コメント
佐奈音
とっても面白いです!