炎獄のナイトクラッシュ
初めての世界
へー。なるほど〜。
俺には今、そんな言葉しか出てこない。逆に言えば、それだけは言える。
「ここが異世界なのか。なかなかいい感じの雰囲気だなぁ。流石だわ。」
「東藤君、何がいい感じの雰囲気なの?」
さあ?聞くことができるなら、俺もその解答、結構気になるし、興味あるなぁ。
「ごめん、三波、俺もあんまり分かんない。」
「無責任な人間ね。相変わらず。」
おい!相変わらずって何だ。そんな無責任な言動繰り返した覚えは無いぞ!
「そんな事よりもこちらの方へと来てください。」
いいんですよ、もう、俺の発言は所詮そんな事ですよー。
と、不平不満を並べて立てながら、言われたとおり、そっちの方へと移動してみた。
「うわぁ、凄い!」
俺は感嘆の声を漏らすばかりだ。
そこは、崖となっていて、あと一歩片脚を出すと、その断崖絶壁へと落ちていくだろう。怖い、怖い。あ、今半径20センチくらいの岩が落ちてった。
「あなた、この崖が凄い訳じゃないのよ。分かってるわよね?さっきからずっと下ばかり見てるけど。」
え、そうなの?じゃ…
「この風景だと思いますが。フフッ。」
あー……三波に笑われた…最悪だ。人生終わりだ。世界よ、破滅しろ。
ということで(何がだ!)、こうして異世界Life!がはじまるのでありました。
「ち、力が、力が漲ってくる。この燃えたぎる我の精神!全てを統べることになるこの我を忘れるで無いぞ!お前達!」
無視。それよりも早く
「さぁ、行こうぜ!」
うーん!決まった!一回言ってみたかったんだよなぁ!
と思ったのが何とも悲しいことだと俺は悟った。
「おーい、東藤君、どうしたの?行かないの?」
「あー、うん、今行くよ。」
悲しい……というか…恥ずかし!聞こえてしまっているだろうか。
「皆さん、とりあえず、ギルドに加入しましょうか。何か、このクライクル市は始まりの街として昔から栄えてきました。それでですね、これは全国共通の話なのですが、やはり、私達のような冒険者はギルドに入ると色々と、いいことがあるようで。ですので、どうしましょう?まぁ、強制はしませんが。」
「うん、それでいいんじゃねーか。俺はこの中で唯一、経験者のエリーヌに任せる。」
「ああ、それでいいだろう。我はこういうものはあまり知ら…」
「はーい、決定!それじゃあ出発!」
「チッ、何故言葉を遮るのだ、貴様!」
「それでは参りましょう。おそらく、ここからですと。えーと、はい、西方向に徒歩で5分程のようです。」
と、鞄からスマホを取り出しながら、説明してもらう。
そういえば、今の今まで気が付かなかった、というか、気にもかけなかったが、持ち物は現実世界のまんまなんだな。それから、スマホのマップとかはその仕様に自動更新されるんだな。
何なら俺も確認くらいしておきますか。
そう言って(言ってない)、後ろに背負っていた、リュックを下ろし、中身を確認する。
先ずは、スマホ。最近(現実世界で)購入した最新型の機種。値段はそれなりに高かった…ってそんなことはどうでもいいか…
タブレット。PCタブレットだ。こちらも値段はそれなりに…
モバイルバッテリー。
ゲーム機器×2+それぞれ充電器。
日本を発つ時にコンビニで買ったおやつとカップ麺。
ラノベの本4冊。
英語の参考書。
以上。
改めて見るとほぼあっちの宮廷に置いてきたんだなぁ、と偶さかに感じた。
そして改めて、あの凄い装置に俺は驚嘆しつつ、皆の行く西方向に向かって足取りも軽快に進んで行った。
俺には今、そんな言葉しか出てこない。逆に言えば、それだけは言える。
「ここが異世界なのか。なかなかいい感じの雰囲気だなぁ。流石だわ。」
「東藤君、何がいい感じの雰囲気なの?」
さあ?聞くことができるなら、俺もその解答、結構気になるし、興味あるなぁ。
「ごめん、三波、俺もあんまり分かんない。」
「無責任な人間ね。相変わらず。」
おい!相変わらずって何だ。そんな無責任な言動繰り返した覚えは無いぞ!
「そんな事よりもこちらの方へと来てください。」
いいんですよ、もう、俺の発言は所詮そんな事ですよー。
と、不平不満を並べて立てながら、言われたとおり、そっちの方へと移動してみた。
「うわぁ、凄い!」
俺は感嘆の声を漏らすばかりだ。
そこは、崖となっていて、あと一歩片脚を出すと、その断崖絶壁へと落ちていくだろう。怖い、怖い。あ、今半径20センチくらいの岩が落ちてった。
「あなた、この崖が凄い訳じゃないのよ。分かってるわよね?さっきからずっと下ばかり見てるけど。」
え、そうなの?じゃ…
「この風景だと思いますが。フフッ。」
あー……三波に笑われた…最悪だ。人生終わりだ。世界よ、破滅しろ。
ということで(何がだ!)、こうして異世界Life!がはじまるのでありました。
「ち、力が、力が漲ってくる。この燃えたぎる我の精神!全てを統べることになるこの我を忘れるで無いぞ!お前達!」
無視。それよりも早く
「さぁ、行こうぜ!」
うーん!決まった!一回言ってみたかったんだよなぁ!
と思ったのが何とも悲しいことだと俺は悟った。
「おーい、東藤君、どうしたの?行かないの?」
「あー、うん、今行くよ。」
悲しい……というか…恥ずかし!聞こえてしまっているだろうか。
「皆さん、とりあえず、ギルドに加入しましょうか。何か、このクライクル市は始まりの街として昔から栄えてきました。それでですね、これは全国共通の話なのですが、やはり、私達のような冒険者はギルドに入ると色々と、いいことがあるようで。ですので、どうしましょう?まぁ、強制はしませんが。」
「うん、それでいいんじゃねーか。俺はこの中で唯一、経験者のエリーヌに任せる。」
「ああ、それでいいだろう。我はこういうものはあまり知ら…」
「はーい、決定!それじゃあ出発!」
「チッ、何故言葉を遮るのだ、貴様!」
「それでは参りましょう。おそらく、ここからですと。えーと、はい、西方向に徒歩で5分程のようです。」
と、鞄からスマホを取り出しながら、説明してもらう。
そういえば、今の今まで気が付かなかった、というか、気にもかけなかったが、持ち物は現実世界のまんまなんだな。それから、スマホのマップとかはその仕様に自動更新されるんだな。
何なら俺も確認くらいしておきますか。
そう言って(言ってない)、後ろに背負っていた、リュックを下ろし、中身を確認する。
先ずは、スマホ。最近(現実世界で)購入した最新型の機種。値段はそれなりに高かった…ってそんなことはどうでもいいか…
タブレット。PCタブレットだ。こちらも値段はそれなりに…
モバイルバッテリー。
ゲーム機器×2+それぞれ充電器。
日本を発つ時にコンビニで買ったおやつとカップ麺。
ラノベの本4冊。
英語の参考書。
以上。
改めて見るとほぼあっちの宮廷に置いてきたんだなぁ、と偶さかに感じた。
そして改めて、あの凄い装置に俺は驚嘆しつつ、皆の行く西方向に向かって足取りも軽快に進んで行った。
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