ラブ × ロワイヤル
5 佐奈恵 Side 突然の告白!?
医務室には着いたが先生が不在だったため、私は椅子に座って休むことにした。
「わざわざありがと!もう大丈夫です」
気持ちが落ち着くことはなかったけど、これ以上心配かける訳にもいかず、精一杯の声で告げる。
類くんは窓の外を眺めながらおぅ!と返事をしてくれたけど、なかなか教室に戻ろうとしない。
このままだとなかなかドキドキが止められない。
「教室戻らないの? 講義そろそろ始まりますよ?」
「お前1人きりになっちゃうし、なんかあると心配だからさ。」
戻る気配を全く感じられない類くん。
なんでよ、お願いだからこのドキドキを抑えるためにも今は1人にさせて下さい。
「あのー、聞いて」
「俺、実はずっとお前に会いたかったんだ!」
私の声が聞こえなかったのか、被せるように類くんが少し大きめの声で振り向きながらそう告げた。
「えっ・・・?」
まさかそんなことを言われるなんて全く思ってもいなかった私は、嬉しいはずなのに、またどんどん心拍数が上がっていく。
「だから、お前にずっと会いたかったって言ったの!」
「え、でもっ、なんで・・・ですか?」
「なんでって・・・そんなの決まってるじゃん」
今の状況を素直に受け入れることができない私は、頭で考えられる程の余裕がなかった。
そういえば類くん、医務室に来てから
私のこと “ お前 ” って呼んでない?
しばらくの沈黙。
ここに居ることに耐えきれなくなり、教室に戻ろうと椅子から立ち上がろうとした時だった。
「好きだから。俺、お前のこと」
「・・・えぇ!?」
類くんの真剣な目に驚き、思わず声をあげてしまった。
心拍数が上がると同時に、どんどん心臓の音が大きくなってくる。
この音が類くんに聞こえてしまいそうで怖かった。
1番言われると思ってもいなかったまさかの言葉に、凄く戸惑っている。
「あ、ゴメン驚かせて。でも・・・本気だから。」
「でも・・・あっと・・・」
なんて答えたら良いのかわからず、下を向いて次の言葉を必死に考えた。
「だから俺、ずっと大学に来たかったんだ」
「あの・・・」
まともな言葉が出てこない。
お願いだから、もう何も言わないで。
心と頭がパニックになりすぎておかしくなりそう。
類くんの顔を見ることも、顔を上げることもできなくなってしまった。
「返事。ゆっくりでいいから、待ってる」
そう言い残すと、類くんは医務室から出て行った。
廊下から聞こえる足音がだんだん小さくなり始めた時、講義開始を告げるチャイムが鳴った。
1人医務室に残された私は、たった今類くんから言われた言葉を整理していた。
「好きだから。俺、お前のこと」
「驚かせてゴメン。でも本気だから」
「だからずっと大学に来たかった」
「ずっとお前に会いたかった」
・・・
なんで?なんで?なんで?
よりによってなんで私なの?
FIVE RINGSの人気ナンバーワンのメンバーからの告白。
そして、私の大好きな人。
類くんから告白されたことは素直に嬉しかった。
暇さえあればよく愛ちゃんと、類くんから告白されたら?とか幸太くんからプロポーズされるならどんな言葉?って、妄想トークで盛り上がっていたからだ。
それが現実になったことは凄く嬉しかった。
こうなることをずっと夢見て、今日までこの大学で大学生ライフを楽しんできた。
でも、類くんがどうして私を選んだんだろう?
それにアイドルは恋愛禁止じゃないの?
っていうか、なんで私の名前を知ってたの?
考えれば考えるほど、余計わからなくなってきた。
この状況を整理しようと思えば思うほど、頭の中がパニックになる。
なんで私なんだろう?
こうなったら気まずいけれど、理由を直接本人に聞こう。
そう覚悟を決めて医務室を出た。
講義開始から遅れること30分。
自分の席に戻っても、類くんにどう話を切り出そうかひたすら考えていた私は、ろくに講義に集中することができないまま、ただただ時間だけが過ぎていった。
「わざわざありがと!もう大丈夫です」
気持ちが落ち着くことはなかったけど、これ以上心配かける訳にもいかず、精一杯の声で告げる。
類くんは窓の外を眺めながらおぅ!と返事をしてくれたけど、なかなか教室に戻ろうとしない。
このままだとなかなかドキドキが止められない。
「教室戻らないの? 講義そろそろ始まりますよ?」
「お前1人きりになっちゃうし、なんかあると心配だからさ。」
戻る気配を全く感じられない類くん。
なんでよ、お願いだからこのドキドキを抑えるためにも今は1人にさせて下さい。
「あのー、聞いて」
「俺、実はずっとお前に会いたかったんだ!」
私の声が聞こえなかったのか、被せるように類くんが少し大きめの声で振り向きながらそう告げた。
「えっ・・・?」
まさかそんなことを言われるなんて全く思ってもいなかった私は、嬉しいはずなのに、またどんどん心拍数が上がっていく。
「だから、お前にずっと会いたかったって言ったの!」
「え、でもっ、なんで・・・ですか?」
「なんでって・・・そんなの決まってるじゃん」
今の状況を素直に受け入れることができない私は、頭で考えられる程の余裕がなかった。
そういえば類くん、医務室に来てから
私のこと “ お前 ” って呼んでない?
しばらくの沈黙。
ここに居ることに耐えきれなくなり、教室に戻ろうと椅子から立ち上がろうとした時だった。
「好きだから。俺、お前のこと」
「・・・えぇ!?」
類くんの真剣な目に驚き、思わず声をあげてしまった。
心拍数が上がると同時に、どんどん心臓の音が大きくなってくる。
この音が類くんに聞こえてしまいそうで怖かった。
1番言われると思ってもいなかったまさかの言葉に、凄く戸惑っている。
「あ、ゴメン驚かせて。でも・・・本気だから。」
「でも・・・あっと・・・」
なんて答えたら良いのかわからず、下を向いて次の言葉を必死に考えた。
「だから俺、ずっと大学に来たかったんだ」
「あの・・・」
まともな言葉が出てこない。
お願いだから、もう何も言わないで。
心と頭がパニックになりすぎておかしくなりそう。
類くんの顔を見ることも、顔を上げることもできなくなってしまった。
「返事。ゆっくりでいいから、待ってる」
そう言い残すと、類くんは医務室から出て行った。
廊下から聞こえる足音がだんだん小さくなり始めた時、講義開始を告げるチャイムが鳴った。
1人医務室に残された私は、たった今類くんから言われた言葉を整理していた。
「好きだから。俺、お前のこと」
「驚かせてゴメン。でも本気だから」
「だからずっと大学に来たかった」
「ずっとお前に会いたかった」
・・・
なんで?なんで?なんで?
よりによってなんで私なの?
FIVE RINGSの人気ナンバーワンのメンバーからの告白。
そして、私の大好きな人。
類くんから告白されたことは素直に嬉しかった。
暇さえあればよく愛ちゃんと、類くんから告白されたら?とか幸太くんからプロポーズされるならどんな言葉?って、妄想トークで盛り上がっていたからだ。
それが現実になったことは凄く嬉しかった。
こうなることをずっと夢見て、今日までこの大学で大学生ライフを楽しんできた。
でも、類くんがどうして私を選んだんだろう?
それにアイドルは恋愛禁止じゃないの?
っていうか、なんで私の名前を知ってたの?
考えれば考えるほど、余計わからなくなってきた。
この状況を整理しようと思えば思うほど、頭の中がパニックになる。
なんで私なんだろう?
こうなったら気まずいけれど、理由を直接本人に聞こう。
そう覚悟を決めて医務室を出た。
講義開始から遅れること30分。
自分の席に戻っても、類くんにどう話を切り出そうかひたすら考えていた私は、ろくに講義に集中することができないまま、ただただ時間だけが過ぎていった。
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